- メタマスクにArbitrumを追加する手順を知りたい
そんな人向けに本記事を書いています。
既にメタマスクをインストールし、標準設定が完了している事を前提に話を進めていくので予めご了承下さい。
メタマスクの作成がまだの人は先に準備をしておきましょう。以下の記事を参考にして頂ければと思います。
>>>メタマスクの作り方/使い方とできること【web3.0時代に必須のデジタルウォレット】
メタマスクって何? メタマスクでできる事は何がある? メタマスクの使い方を知りたい そんな疑問に答えます。 メタマスクはイーサリ[…]
早速、本題に入っていきましょう。
メタマスクにArbitrumを追加する理由は?
メタマスクにArbitrum(アービトラム)ネットワークを設定する理由はなんでしょうか?
イーサリアムはDeFiやNFTを始め多くの仮想通貨プロジェクトで利用される事でトランザクションが増えており、イーサリアムオンチェーン上で担う負担が大きくなっています。
その結果、
- ガス代(送金手数料)の高騰
- スケーラビリティ問題
などが起こり、「BSC(Binance Smart Chain)」や「Polygon」などイーサリアムとは異なる特性を持ったチェーンが登場し、マルチチェーン化しています。
マルチチェーン化により、イーサリアムが独占していたチェーンの市場シェア(TVL)に大きな変化が起こっています。
CoinGeckoが纏めたレポートによると、2021年1月時点で98%以上あったイーサリアムチェーンの預かり資金のシェアは、2021年12月には66%まで低下したようです。
<出典:Coingecko 2021 Year End Report>
様々なブロックチェーンを用いたチェーンが次々と登場し、個別チェーンを用いたDEXやDappsの登場によりイーサリアムチェーンからの資金流出が加速しています。
ただ、イーサリアム自身も課題解決を怠っているわけではなく、「レイヤー2ソリューション」という解決策を出していて、そのレイヤー2ソリューションの1つが「Arbitrum One」です。
レイヤー2ソリューションは、イーサリアム(レイヤー1)の良さを維持しながら、レイヤー1の課題である取引手数料やトランザクションを改善する事が可能なネットワークで、手数料を安く抑えられるのが特徴です。
そんな「Arbitrum(アービトラム)」は、レイヤー2ソリューションの中でも圧倒的にシェアが高いネットワークです。
<出展: L2BEAT>
さらに、2021年11月にBINANCEが「Arbitrum」への対応を初めて以降、海外取引所でも続々と採用され始めています。
OKXもArbitrum開通。Binance→FTX→OKXと、大手が続々。 pic.twitter.com/jfFrAdqEPS
— deg.eth (@DEG_2020) February 14, 2022
今後も採用が拡大していく事が予想されます。
メタマスクにArbitrumを追加設定するとは?どんな状態になっていればOK?
メタマスクにArbitrum(アービトラム)を追加設定するとはどういう意味でしょうか?
メタマスクを最初にインストールして作成されるウォレットは、イーサリアムメインネットに接続されている「イーサリウムウォレット」になります。
イメージとしては下記のような感じ。
この時、階層(レイヤー)は1つなのですが、Arbitrumはこのレイヤー1の下に新しいレイヤー(レイヤー2)を追加するので以下のようなイメージです。
Arbitrum(アービトラム)を追加した後に「Arbitrum One」を利用するにはレイヤーの切り替えが必要になり、「レイヤー1」⇔「レイヤー2」に切り替えて利用していきます。
どうやってメタマスクにArbitrum(アービトラム)を追加するのか?
その手順を見ていきましょう。
メタマスクにArbitrumを追加する手順
メタマスクにArbitrum(アービトラム)を追加する手順は非常に簡単で2ステップで完了します。
- メタマスクを開き、ネットワークを追加するを押す
- 「Arbitrum」ネットワーク情報を追加する
詳しく見ていきます。
メタマスクにArbitrumを追加する手順①: メタマスクを開き、ネットワークを追加するを押す
メタマスクにArbitrumをを追加する手順1つ目は、「メタマスクを開き、ネットワークを追加するを押す」です。
まず、メタマスクにログインします。
メタマスクにArbirtrumを追加する手順②: 「Arbitrumを」ネットワーク情報を追加する
メタマスクにArbitrumをを追加する手順2つ目は、「Arbitrumを」ネットワーク情報を追加する」です。
「ネットワークの追加」を押すと、ネットワーク詳細情報の入力が求められるので、以下のように入力していきます。
- ネットワーク名:Arbitrum One
- 新しいRPCURL:https://arb1.arbitrum.io/rpc
- チェーンID:42161
- シンボル:AETH
- ブロックエクスプローラーのURL:https://arbiscan.io
入力完了後、「保存」を押すと画面が切り替わり、AETHアイコンが表示されます。
画面下段に「アセット」と「アクティビティ」タブが表示されるので、「アクティビティ」を押し、画面右上の表示が「Arbitrum One」になっている事を確認します。
メタマスクへのArbitrum(アービトラム)ネットワークの追加設定はこれで完了です。
Arbitrumネットワークへの切り替え手順
Arbitrumネットワークへの切り替え手順を簡単に見ていきましょう。
やる事は「レイヤー1」→「レイヤー2」に切り替えるだけで、2ステップで完了します。
- Arbitrumブリッジサイトにアクセスし、メタマスクを接続
- L1→L2に切り替えたいETHの数量を入力
もう少し具体的に見ていきます。
Arbitrumネットワークへの切り替え手順①: Arbitrumブリッジサイトにアクセスし、メタマスクを接続する
Arbitrumネットワークへの切り替え手順①は「Arbitrumブリッジサイトにアクセスし、メタマスクを接続する」です。
レイヤー1をレイヤー2に変換する為にブリッジサイト(こちらからどうぞ)を利用します。
ブリッジサイトにアクセスしたら、メタマスクを接続します。
メタマスクを選択して、「次へ」、「接続」と進みます。
Arbitrumネットワークへの切り替え手順②: L1→L2に切り替えたいETHの数量を入力
メタマスクに接続したら、あとはL1→L2に切り替えたいETHの数量を入力するだけです。
- ETHの数量を入力し、Depositをクリック
- 注意表記がポップアップ※が出てくるので、内容を読んだ後に「Deposit」をクリック
これで切り替え完了です。
メタマスクに主要なネットワークを追加していない人は、以下のネットワークは以下しておくと、利用可能なDEXや取引できる仮想御通貨の幅が広がるので対応しておきましょう。
ネットワーク | 通貨 | 通貨購入可能な取引所 | 利用可能なDEX 例 | メタマスクへの設定 |
BSC (バイナンススマートチェーン) | BNB | BINANCE | Pancakeswap | 要 |
Polygon | MATIC | BINANCE | Kyberswap, Quickswap | 要 |
Avalanche(アバランチ) | AVAX | BINANCE | Trader Joe, Pangolin | 要 |
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以上、メタマスクにArbitrumを追加設定する手順とネットワーク切り替え手順を画像付きで解説でした!!