- クラウドストライク(CRWD)の2022年Q3決算発表はいつあったの?
- クラウドストライク(CRWD)の2022年Q3決算結果は?
- クラウドストライク(CRWD)の2022年Q3決算前後の株価の動きは?
そんな疑問に答えます。
本記事では、今後の投資銘柄選定や、類似銘柄の株価動向予測やパターン分析などを参考にする為に、市場参加者の注目度が高い企業であるクラウドストライク(CRWD)の「決算結果」、「決算発表後の株価の動き」等について纏めています。
2019年にナスダック上場して以降、一度も決算をミスしていない数少ない超優秀な米国企業クラウドストライク(CRWD)。
2022年Q1決算もQ2決算も安定の好決算を発表し、株価は$200を大きく超えて、着実に右肩が上がりで推移しています。
>>>クラウドストライク(CRWD) 2022年Q1決算~3つの戦略的提携を発表~
クラウドストライク(CRWD)の2022年Q1決算発表はいつあったの? クラウドストライク(CRWD)の2022年Q1決算結果は? クラウドストライク(CRWD)の2022年Q1決算前後の株価の動きは? […]
そんなクラウドストライク(CRWD)は、2021年12月1日に2022年Q3決算を発表しました。
クラウドストライク(CRWD)の「2022年Q3決算内容」や「決算前後の株価の動き」はどうだったのでしょうか?
本記事では、クラウドストライク(CRWD)の2022年Q3決算結果と決算内容、株価の値動きについて纏めています。クラウドストライク(CRWD)の一連のムーブメントが今後の株式投資の判断材料として少しでも参考になれば幸いです。
クラウドストライク(CRWD)の決算:2022年Q3
クラウドストライク(CRWD)の2022年Q3決算内容をみていきましょう。
クラウドストライク(CRWD)の2022年Q3決算は2021年12月1日に発表され、結果は文句なしの安定の好決算でした。
クラウドストライク(CRWD)の2022年Q3決算結果とKPIとしている重要指標の状況を確認していきましょう。
- 決算結果とガイダンス
- ARR(Anual Recurring Revenue)
- 顧客維持率
- 顧客数
- TAM
1つずつ見ていきましょう。
クラウドストライク(CRWD)の決算結果①: 2022年Q3決算結果とガイダンス
クラウドストライク(CRWD)の決算結果の最重要事項である売上高とEPSを見てみましょう。
2022年Q3 | 予想 | 結果 |
EPS | $0.1 | $0.17 |
売上 | $363.5M | $380.1M |
EPS、売上高のいずれもコンセンサス予想を上回る結果となっています。
また、営業活動キャッシュフローおよびフリーキャッシュフローは、それぞれ$159.1M(前年同期:$88.5 M)、$123.5(前年同期:$76.1 )と前年同期比約1.5~2倍近くキャッシュを確保している事が分かります。
最高財務責任者(CFO)のバート・ポドベアは
「CrowdStrikeは、大企業から中小企業まで市場全体でリーダーシップを拡大しながら、非常に高いユニットエコノミクスを維持し、レバレッジを高め、強力な営業およびフリーキャッシュフローを生み出し、再び優れた業績を達成しました。当社のビジネスの成長要因に加え、第3四半期の優れた業績と第4四半期への勢いを考慮して、2022年度のガイダンスを再び引き上げます」
とコメントしています。
続いて、2022年Q4と通年ガイダンスをみてみます。
2022年Q4 | 2022年通年 | |
EPS | $0.19 – $0.21 | $0.57 – $0.59 |
売上 | $406.5 – $412.3 M | $1,427.1 – $1,432.9 M |
CFOはクラウドストライクの需要、記録的なパイプライン、および当社の成長の原動力となっている強力な世俗的傾向について、引き続き楽観的です。当社事業の成長要因に加え、第3四半期の優れた業績と第4四半期の勢いを考慮し、2022年度のガイダンスを再度上方修正しています。
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続いて、重要指標の状況について確認していきましょう。
クラウドストライク(CRWD)の決算結果②:2023年Q2のARR
クラウドストライク(CRWD)の決算結果2つ目、「2022年Q3のARR」を見ていきます。
クラウドストライク(CRWD)の2022年Q3における年間リピート売上高(ARR)は、$1.51Bを記録。
2022年Q2決算では、$1,34Bだったので、着実に積み上げています。
4期間連続で$1B越えとなっており、ARR成長率は+67%です。
2022年Q3に新規に追加されたARRは$170 Mでした。
新規に獲得したサブスクリプション顧客は1,607社で、総顧客数は14,687社(vs 2022年Q2:13,080)となり、顧客数の伸び率も+75%と引き続き力強い成長を見せています。
クラウドストライク(CRWD)の決算③:2022年Q3の顧客維持率
クラウドストライク(CRWD)の決算結果3つ目、「2022年Q3の顧客維持率」を見ていきます。
クラウドストライク(CRWD)は、既存顧客のサブスクリプション収入増と拡大を重視しており、そのパフォーマンスを推し量る指標として顧客維持率(Dollar-Based Retention-Rate)をKPIにしています。
KPIとしている顧客維持率は2016年以降、一貫して100%を超えていますが、2022年Q3時点でも120%を超えています。
クラウドストライク(CRWD)の決算④:2022年Q3の顧客数
クラウドストライク(CRWD)の決算結果4つ目、「2022年Q3の顧客数」を見ていきます。
クラウドストライク(CRWD)は顧客維持率を高く維持しつつ、新規顧客も着実に伸ばしています。
「フォーチュン100」の大企業のうち63社(前期61)、トップ20行の銀行のうち14行(前期13行)が含まれていますが、このレベルの顧客は前回の四半期から変更ありません。
ただ、カンファレンスコールでは「この3か月間は全体的に勝率が上昇し、中小企業、中堅企業、大企業のお客様を対象に、レガシーベンダーと次世代ベンダーの両方に対して、記録的な数の勝利を収めた」とのコメントがありました。
また、最近上場したSentinelOneに対しても、記録的な数の勝利とファルコンへの置き換えに成功したとの事。
クラウドストライクのプラットフォームを複数サブスクする企業の割合についても確認していきましょう。
内訳と前回比は下記の通り。
- 4モジュール以上を利用する企業:68% (前回66%) (前々回64%)
- 5モジュール以上を利用する企業: 55% (前回53%) (前々回50%)
- 6モジュール以上を利用する企業: 32% (前回29%) (前々回27%)
+2%ずつぐらいのペースで着実に顧客数とモジュール採用数を増やしている事が分かりますね。
クラウドストライク(CRWD)の決算結果⑤: TAM
クラウドストライク(CRWD)のTAM見通しは、2022年Q3時点から少しアップデートされています。
クラウドストライクと調査会社のIDCの見通しでは、既存のポートフォリオでのTAMは、2022年中に$55B、2024年までに$67Bの市場規模になると見込んでいます。
前四半期の際には2023年に$44Bの市場規模を予想していましたが、2022年中に$55Bを超えると上方修正しています。
そして、クラウドストライク(CRWD)のプランが実現できれば、2025年までには$116Bまで市場拡大が可能と予測しており、前回決算時の$106Bから上方修正しています。
クラウドストライクは、IDC Marketscapeの世界的な企業向け最新エンドポイント・セキュリティ2021ベンダー・アセスメントにおいてリーダーに選ばれるなど、業界のアナリストや第三者テスト機関から認められています。
また、EMA(Enterprise Management Associates)は、Humio社にログ管理と観測性におけるトップ3賞を与えています。
クラウドストライク(CRWD)の決算後の株価推移: 2022年Q3
クラウドストライク(CRWD)の株価推移をみてみましょう。
上記チャートは、クラウドストライク(CRWD)の前回決算発表日2021年8月31日から今回の決算発表日2021年12月1日までの株価の推移を示しています。
Q1~Q2の3か月間は+35.1%強と爆上げし、ナスダック100採用ニュースや多くの証券会社による目標株価のアップグレード($315~$340)も追い風となり$300付近まで上昇した事が記憶に新しいのですが、今回は3か月間で▲27%の下落となりました。
好決算発表後には、$200を割れています。。。。
理由は、FRBパウエル氏が11月30日の上院銀行委員会で「テーパリングの時期を前倒しする」という類の発言をしたからです。
実際にパウエル氏がコメントした発言は下記の通り。
「2週間ほど後に開かれる次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で、資産購入を数カ月早期に終了する是非を議論するのは適切だと考える」
歴史的な金融緩和を行ってきたパウエルさんは、FRB議長再任後、インフレを懸念して180℃態度を変えて、利上げ姿勢を強めている事で、クラウドストライクをはじめ多くのグロース株の株価に逆風が吹き荒れています。
実際、グロース株としてIPO以降、好決算を出し続けて株価も順調に右肩上がり上がっていたドキュサインは、今回の決算発表で来期ガイダンスを少しミスしただけで、株価は▲40%を超える下落を見せました・・・
一瞬で2020年6月の水準まで落ちている、つまり1年半かけて上昇した株価がわずか1日で帳消しにされた事が分かります。
なので、クラウドストライクも決算をミスすればドキュサインと同じように一斉に売り浴びせられる可能性もある事は覚えておきたいところです。
- 利上げによる株価への影響がどれだけ続くのか?
- 株価の下げは一時的なものなのか?
- 全てのグロース株の終わりの始まりなのか?
は分かりませんが、クラウドストライクは書籍「2025年を制覇する破壊的企業」でも紹介されている通り、これまでの常識を覆す事ができる可能性の高い企業の1つなので、クラウドストライクから全降りはしない予定です。
クラウドストライクは平均取得価格$123台でポジションを持っているので、決算が良い限りは一部ポジションは握り続けたいと思います。
<Kaview>
ちなみに上記チャートは米国株管理アプリの「Kaview」です。
Kaviewでは自身が購入・売却した株価がチャート上で表示されるので、「売買ポイントが適切だったのかどうか」、トレードの振り返りができるので重宝しています。
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クラウドストライク(CRWD) 2022年Q3決算~株価は3か月で▲30%の衝撃~:まとめ
クラウドストライク(CRWD) の2022年Q3決算と決算後の株価推移について解説してきました。
FRBバーナンキ氏による「テーパリング開始時期の前倒し」発言により、マーケットは金利上昇シフトの加速を織り込み始めており、決算の善し悪し関係なく、グロース株はボコボコに売られています。
特に好決算を出せなかったグロース株は、目も当てられないような株価下落を見せており、ドキュサインは1日で40%以上の下落。
そんな地合いの中に決算発表を行ったクラウドストライクは、好決算かつ通年ガイダンスを引き上げたにも関わらず、株価は軟調です。
前回決算時には$300に到達する水準でしたが、3か月間で約27%近く下落を見せ、$200を一時割る水準まで下げています。
「金融相場」には好調だったグロース株は「こんなにも下げがキツイのか」と身をもって体験しています。
地合い次第では、決算前に仕込む「決算跨ぎ」はハイリスクのギャンブルになるので気を付けましょう。
>>>決算前に株を買う決算跨ぎはリスクが高い理由3つ~米国株を事例に検証してみた~
以上、クラウドストライク(CRWD) 2022年Q3決算~株価は3か月で▲30%の衝撃~でした!!