ヴァージンギャラクティックの株価高騰!!ARKXへの採用期待?【宇宙関連株に注目】

本記事は、私自身が米国株投資を行う中で、新たに学んだ内容や当時の状況について記録する事を目的として纏めています。

 

 

【想定読者】 株式投資初心者・米国株投資初心者・これから株式投資を検討している人

 

 

本記事では「ヴァージンギャラクティック(SPCE)の株価が2021年に急騰した理由」、「ARK INVEST社の新たなETFの構成銘柄候補」、「ARK社が宇宙ビジネスに注目する理由」について記事に纏めています。

 

 

本記事を読む事で、「なぜヴァージンギャラクティック(SPCE)の株価が2021年に急騰したのか」「ARK INVEST社がなぜ宇宙ビジネスに注目しているのか」を知る事ができます。また、注目されている米国の宇宙関連銘柄を知る事ができます。

 

ヴァージンギャラクティックの株価高騰!!ARKXへの採用期待?【宇宙関連株に注目】

ヴァージンギャラクティック(SPCE)の株価はARKXへの組入れ期待で高騰

ヴァージンギャラクティック(SPCE)はARKXへの構成銘柄採用期待で高騰

 

ヴァージンギャラクティック(SPCE)の株価が2021年に入り、高騰しています。

 

 

ヴァージンギャラクティック(SPCE)は、2019年10月にSPACでニューヨーク証券取引所に上場した米国の宇宙旅行会社。ヴァージングループ創設者で会長のリチャード・ブランソンが手掛ける宇宙飛行産業では世界初の上場企業

 

 

将来のビッグビジネス産業の最有力である宇宙旅行事業を手掛ける期待のグロース企業です。

 

 

 

ヴァージンギャラクティック(SPCE)の株価は、2020年中は乱高下していたのですが、2021年1月に入り、急騰し昨年高値を更新しました。

 

 

実際、ヴァージンギャラクティック(SPCE)の株価は、2021年1月~2月上旬までのわずか1か月間で+135%上昇、$50台を超えて推移しています。

 

 

ヴァージンギャラクティック(SPCE)の株価の推移:2021年に高騰

 

これは、ARK INVEST社が、運営するARK ETFシリーズに新たに「宇宙関連株ETFを加える」と発表した事が要因です。

 

 

ヴァージンギャラクティック(SPCE)が、ARK INVEST社が新たに手掛ける「宇宙関連株ETFの構成銘柄の1つになる可能性が高い」という期待感で買われた事が急騰の理由です。

 

 

ARK INVEST社の新たに手掛ける宇宙関連ETFはARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)です。

 

ARKXとは?ARKの新ETF:アーク・スペース・エクスプロージョンETF

 

ARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)は、ARK INVEST社が発売を予定している宇宙関連ビジネスのETFです。

 

 

ARK INVEST社は、既存の仕組みや生活様式を劇的に変える可能性のある「破壊的イノベーション」を起こせる可能性の高いテーマや企業に集中投資する運用会社。ARK INVEST社はこれまで5つのアクティブ型ETFを運用しており、CEOであるキャシーウッド氏はARKK(アーク・イノベーションETF)の成功により、ETF業界のトップ10プレイヤーに入っています。

 

 

ARK INVEST社が運用するARKK(アーク・イノベーションETF)などの5つのアクティブ型ETFの実績ですが、2020年は+100%を超える驚異的な投資リターンを出しています。

 

 

ARK ETF2020年の投資リターン
ARKK152.83%
ARKQ107.23%
ARKW157.46%
ARKG180.55%
ARKF108.07%

 

ARKのETFについて、詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。

 

 

>>>ARKのETFを徹底解説~100%超えのリターン!?圧倒的な実績で人気沸騰中の米国株ETF~

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ARKのETFを徹底解説_米国株の人気ETF

 

ARKのハイパフォーマンスETFシリーズに、新たに追加される6つ目のETFがARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)でです。

 

 

しかも、今後、急速に市場拡大が予測されている宇宙関連ビジネスをテーマにしている為、ARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)は投資家から高い注目を集めています。

 

ARK INVEST社は2021年1月中旬にSEC(米国証券取引委員会)に対して、ARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)の届け出を行っています。

 

そして、最も気になるのはARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)の構成銘柄です。

 

ARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)の構成銘柄はどうなる?

ARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)の構成銘柄はどうなる?ARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)の構成銘柄はどうなるのでしょうか?

 

本記事執筆時点では、ARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)の構成銘柄は明らかになっていませんが、ARKXのテーマとなる「宇宙関連」ビジネスに関係する電気飛行機、ドローンなどの航空宇宙技術を含む宇宙開発企業や、ロケット部品などの製造を可能とする3Dプリンティング企業などが候補に入ってきそうです。

 

 

実際、投資家の間では宇宙関連ビジネスを手掛ける企業の銘柄候補探しが始まっています。

 

ARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)の構成銘柄候補として、例えば、下記のような銘柄が物色されています。

 

企業名ティカー事業内容
ヴァージンギャラクティックSPCE航空宇宙事業持株会社
マクサーテクノロジーズMAXR衛星通信サービス
ジラット・サテライト・ネットワークスGILT衛星通信サービス(イスラエル)
イリジウム・コミュニケーションIRDM移動通信会社
スリーディー・システムズDDD3Dプリンター
テスラTSLA電気自動車など
イーハンEHドローン(中国)

 

最終的にどの銘柄がARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)の構成銘柄に組み込まれるかは分かりませんが、採用期待に先回りして、宇宙関連企業の個別株が買われている状況が起こっています。

 

ヴァージンギャラクティック(SPCE)は日興アセットマネジメント販売の宇宙関連株ファンドの構成銘柄の1つ

日興アセットマネジメントの宇宙関連株ファンド

<出典:日興アセットマネジメント>

 

ARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)の構成銘柄の予測は難しいのですが、ARK INVEST社と独占契約を結んでいる日興アセットマネジメントが販売している宇宙関連株ファンドにもヒントがありそうです。

 

 

日興アセットマネジメントがARK INVEST社の調査力に基づき選定し、運用している宇宙関連ファンドが、グローバル・スペース株式ファンドです。

 

 

グローバル・スペース株式ファンドは、人工衛星やロケットなど「宇宙」関連ビジネスを行う企業や、ドローンを含む無人航空機など「大気圏」に関するビジネスを行う企業が主な投資対象となっています。

 

 

そんなグローバル・スペース株式ファンドのTOP10構成銘柄は下記です。

 

所有率企業
7.10%IRIDIUM COMMUNICATIONS INC
5.10%TRIMBLE INC
5.10%FLIR SYSTEMS INC
5.00%KRATOS DEFENSE & SECURITY
4.40%VIRGIN GALACTIC HOLDINGS INC
3.80%JD.COM INC-ADR
3.50%LOCKHEED MARTIN CORP
3.40%L3HARRIS TECHNOLOGIES INC
3.20%STRATASYS LTD
3.10%DEERE & CO

<2020年12月31日時点>

 

銘柄組み換えは適宜行われている為、今後のポートフォリオの内訳がどうなるかはわかりませんが、2020年12月末時点では、衛星コンステレーションを運営するイリジウムコミュニケーションズ(IRDM)の所有率が7%超えと最も高くなっています。

 

 

宇宙旅行ビジネスを手掛けるヴァージンギャラクティック(SPCE)はしっかりと当該ファンドに組み込まれています。

 

 

当該ファンドは、「ARK INVEST社の調査力を活用し銘柄を選定している」と明言されている為、ARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)にも、この中にあるいくつかの銘柄が組み入れられるかもしれません。

 

 

実際、外国人投資家の中でもARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)の構成銘柄のヒントとして、日興アセットマネジメントのグローバル・スペース株式ファンドの構成銘柄に注目している動きがあります。

 

https://twitter.com/FPTXYZ/status/1350096696433377283?s=20

 

ARK INVEST社が宇宙関連ビジネス市場に注目している理由

ARK INVEST社が宇宙関連ビジネスに注目している理由

 

ARK INVEST社が纏めた各注目分野の展望を纏めたレポート「BIG Idea」の2021年版に、宇宙関連ビジネスに関連する分野の考察がまとめられていました。

 

 

BIG Idea 2021には、「Orbital AeroSpace」、「Drone Delivery」、「3D Printing」など宇宙関連ビジネスに関連する分野の考察があります。

 

 

その中でも、注目はBIG Ideaに新たに追記された「Orbital AeroSpace」分野です。

 

ARK_Big Idea 2021_Orbital Aerospace

<出典:ARK INVEST社のBIG IDEA2021>

 

Orbital Aerospaceにおいては、「Global Connectivity」「Hypersonic point-to point travel」「Multiplanetary species」の3分野をBIG Ideaとして挙げています。

 

 

個別銘柄は明記されていませんが、2点目の「Hypersonic point-to point travel」はヴァージンギャラクティック(SPCE)、3つ目はテスラ(TSLA)もしくはスペースX(SPACEX:非上場)が個別企業として思い浮かびますね。

 

 

ARKが宇宙関連ビジネスに注目している理由は主に3つです。

 

  1. 世界人口の約半数がインターネットに接続できていない事実と潜在ポテンシャル
  2. 商業化の加速と再生利用可能ロケットのコスト低下
  3. ブロードバンド通信の市場規模

 

1つずつ見ていきましょう。

 

ARKが宇宙ビジネスに注目している理由①:世界人口の約半数がインターネットに接続できていない事実と潜在ポテンシャル

ARKが宇宙ビジネスに注目している理由の1つ目は、世界人口の約半数がインターネットに接続できていない事実と潜在ポテンシャルです。

 

 

現在、地球の周辺で使用されている宇宙に打ち上げられた人工衛星は1,700基以上あります。そして、それらの人工衛星を介した衛星データは、GPS位置情報の把握・クレジットカード決済・インターネット検索などに活用され、既に生活に欠かせないインフラです。

 

 

一方で、世界人口の約半数の人がインターネットに未だ接続できていない事実もあります。

 

 

人工衛星のほとんどが大型衛星による通信を利用している為、国土の広い国や衛星通信の届かないエリアまでカバーできていないからです。

 

 

大型衛星による通信ではカバーできないエリアを増やす事が課題ですが、言い換えると、約50%もの潜在ポテンシャルがあるという事になります。

 

 

課題に対するソリューションとして、低コストかつ短期間で開発が可能な小型衛星を数多く打ち上げる事が予定されています。

 

ARKが宇宙関連ビジネスに注目している理由②:商業化の加速と再生利用可能ロケットのコスト低下

ARKが宇宙関連ビジネスに注目している理由②再生利用可能ロケットのコスト低下

<出典:ARK INVEST社のBIG IDEA2021>

ARKが宇宙関連ビジネスに注目している理由2つ目は、商業化の加速と再生利用可能ロケットのコスト低下です。

 

 

宇宙産業はこれまで政府や国が主導していましたが、最近は「民間企業の算入」が増えてきた事で商業化が加速しています。多くの民間企業の参入により、新しいイノベーションの創出とコスト低下が進んでいます。

 

 

目覚ましいコスト低下の一例が、ロケットの打ち上げコストです。

 

 

ARK INVEST社によれば、テスラのCEOであるイーロンマスク氏が手掛けるスペースXのFalcon9のロケットの打ち上げコストは2016年のAtlasの1/7以下になっています。

 

 

つい数年前までは、「ロケットの再利用は不可能」と思われていましたが、既にスペースXが実現。しかも、スペースXは8回も打ち上げに成功しています。

 

 

ARK INVEST社が予想する将来の人口衛星基数量

<出典:ARK INVEST社のBIG IDEA2021>

 

こうした背景から今後の10年間で現在の約10倍の数の衛星が打ち上げられる予定で、短中期的には、5,000基、将来的には25,000基まで人工衛星が地球周辺に打ち上げられる事になる予定です。

 

ARKが宇宙関連ビジネスに注目している理由③:ブロードバンド通信の市場規模

ARKが宇宙関連ビジネスに注目している理由:ブロードバンド通信の市場規模

<出典:ARK INVEST社のBIG IDEA2021>

 

ARKが宇宙関連ビジネスに注目している理由3つ目は、ブロードバンド通信の市場規模です。

 

 

人口衛星が大量に打ち上げられれば、地球包囲型のブロー ドバンド通信網が構築可能となり、課題となっていた約50%の人のネット環境は改善され、全世界へインターネットを普及するきっかけになりえると期待されています。

 

 

Arkの調査では、ブロードバンド通信市場は、米国では今後5年~10年で年間$100億規模の市場となり、全世界では年間$400億規模になると予想されています。さらに長期的には年間$1,000億市場になるかもしれないと予測されています。

 

ヴァージンギャラクティックの株価高騰!!ARKXへの採用期待?【宇宙関連株に注目】:まとめ

ヴァージンギャラクティックの株価が急騰した理由やARK INVES社の新しいARKXについて見てきました。

 

簡単に振り返ってみましょう。

 

 

2019年にSPAC上場を果たしたヴァージンギャラクティック(SPCE)の株価は、2021年1月~2月上旬までのわずか1か月間で+135%上昇し、$50台を超えて推移しています。

 

 

理由は、ARK INVEST社の手掛ける新たな宇宙関連株ETFであるARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)への採用期待です。

 

 

ARKX(アーク・スペース・エクスプロージョンETF)の構成銘柄はまだ明らかにされていませんが、ヒントになりそうなのはARK INVEST社と独占契約を締結している日興アセットマネジメントのグローバル・スペース株式ファンドの構成銘柄です。

 

 

また、ARK INVEST社は毎年公表している中長期展望レポート「Big Idea 2021」でも宇宙関連ビジネスに触れており、衛星通信、宇宙旅行などに注目しています。

 

 

ARK INVEST社は、イーロンマスク氏率いるスペースXが実現した再生利用可能ロケットのコストの低下に伴い、小型の人工衛星の打ち上げ機会が今後の10年で10倍程度になる事を予測。それに伴い、衛星ブロードバンド通信市場が大きく拡大し、自動運転やドローンデリバリーなどを含めた地上のインフラへの波及効果も期待されています。

 

 

ヴァージンギャラクティック(SPCE)がARKXに採用されるかは現時点では分かりませんが、ヴァージンギャラクティック(SPCE)を始めとした宇宙関連ビジネスを手掛ける企業には要注目です。

 

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以上、ヴァージンギャラクティックの株価高騰!!ARKXへの採用期待?【宇宙関連株に注目】でした!!

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