【まだ間に合う?】富士通のリストラ、希望退職から考えるサラリーマンがやるべきこと

  • 2020年3月5日
  • 2022年1月23日
  • LIFE

少し前の話ですが、国内大手企業の「富士通」が、2回に分けて、大規模な構造改革を断行しました。

 

 

  • 1回目は、2018年10月に間接部門5,000人の配置転換
  • 2回目は、2019年4月に45歳以上の早期退職者を募集

 

 

2回目は富士通の実質的なリストラ第2弾ですね・・・・

 

 

ついんず

このニュースを見て、聞いて、どのように感じましたか?

 

 

感じ方は人それぞれあると思いますが、個人的には感じた事は3つ。

 

 

  1. 「会社は個人を守るどころか、突然切り捨てる」事実がリアルに存在しているということ
  2. 「社内に残るのも、転職するのも茨の道」
  3.   出世とか言っている場合じゃない、むしろ会社に依存するのはリスクでしかない

 

 

正直、とても他人事とは思えない衝撃的なニュースで、「会社への依存度を下げる事や出世を目指さない方向性は正しい」と改めて思える出来事でした。

 

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世の中の全サラリーマンの不安をめちゃくちゃ煽るような報道の仕方をしていただけかと思っていましたが、違いますね。

 

 

今後、あなたの勤める会社でも富士通と同じような兆候や動きが出てくるかもしれません。

 

 

本記事では、富士通が、「なぜ間接部門を配置転換したのか」、「なぜ早期退職者を募集したのか」について纏めています。

 

 

本記事を読む事で、富士通が行った行動の背景やプロセスを知る事ができ、日ごろからリスクヘッジを意識した行動をとる事ができるようになります。

 

 

また、大企業がリストラをする時代にサラリーマンが取るべき行動が分かります。

 

 

早速見ていきましょう。

 

【まだ間に合う?】富士通のリストラ、希望退職から考えるサラリーマンがやるべきこと

富士通のリストラ、希望退職【1回目】 間接部門(人事、総務、経理)5,000人の配置転換

まず、富士通のリストラ、希望退職の1回目のニュースについて見ていきましょう。

 

 

2018年10月、富士通は全グループ14万人の社員のうちの約15%、2万人の間接部門の約25%である5,000人を配置転換するという発表をしました。

 

 

間接部門の約4分の1の社員を配置転換するというニュースです。

 

 

字面だけ見ると、

 

 

ついんず

へーそうなんだ、富士通社員大変だな。

 

 

で終わってしまうのですが、とぼけた事を言っていられません。

 

 

平和ボケした頭をガツンと叩かれたような結構衝撃的なニュースです。

 

 

 

何が衝撃的かというと、

 

 

例えば、今まで経理一筋でキャリアを進んできた人が、会社から「あなたには明日から営業やってもらいます」と言われるという事だからです。

 

 

ついんず

突然、自分が言われたどうしますか?

 

 

私だったら何が起きたか分からず、思考停止状態に陥って、しばらく何も考えられない状態になると思います。

 

 

富士通さん

やった事は実質的なリストラに近いですね

 

そんな衝撃的な「5,000人の配置転換」を実施するに至った理由は大きく2つです。

 

 

  1.  会社の経営判断:選択と集中
  2.  RPAの存在

 

 

順番に見ていきましょう。

 

 

富士通リストラ・配置転換理由①: 会社の経営判断(選択と集中)

富士通リストラ・配置転換理由1つ目は、「会社の経営判断(選択と集中)」です。

 

 

背景には大きな経営判断が関わっているようで、どうやら、富士通は事業ポートフォリオの整理を進めていて、既存事業だけでは、成長が見込めないと判断しています。

 

 

今後の成長性の高い事業に注力していく、いわゆる選択と集中を加速させる方針が下された事が大きな理由となっています。

 

 

そして、注力していく分野として白羽の矢がたったのが、今後、成長が見込めるITサービス事業(情報技術)です。

 

 

一方で、この分野を新規に企業の成長ドライバーに育てていくためには、大きな課題があったようです。

 

 

それは新しいシステムを提案していく為の専門的な営業部隊やコンサルティング部隊、SE人材を大量に投入することです。

 

 

ついんず

事業拡大に必要なリソースが不足していたんですね

 

そこで、目を付けたのが、グループ全体で約2万人近くいる間接部門の人員の有効活用

 

 

人事、総務、経理等の間接部門の人材を研修等を通じて育成し、営業、コンサル、SE等の職種に「配置転換していきます」という方針が決定されました。

 

 

ついんず

なぜ間接部門なのでしょうか?

 

富士通リストラ・配置転換理由②: なぜ間接部門に目がつけられたのか?の答えは「RPA」

なぜ間接部門に目がつけられたのか?の答えはRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の存在です。

 

 

RPAとは、ロボットにより事務処理業務を効率化する技術の事です。

 

 

繰り返し行われるような事務処理作業は、機械がもっとも得意とする作業ですし、人間がやるよりも機械が行った方が、早く、正確で、ミスも起きません。

 

 

主に日本企業では、間接部門の人員が過剰傾向にあり、生産性の低さも多くの場面で指摘されている為、RPA導入による効果は絶大です。

 

 

具体的にはRPAを導入する事で、間接部門業務の生産性は劇的に改善し、人員削減が可能になります。

 

 

ついんず

富士通の事例はまさにこれですね。

 

 

今後もRPAに限らず、企業側のメリットが大きい施策は今後もどんどん導入されていく流れが加速していく事が予想されます。

 

 

スキルが必要のない仕事は機械にとって代わられてしまうリスクは年々高まっています。

 

 

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配置転換の対象社員は「職種転換しますか?」「転職しますか?」の2択

正直、今まで経理畑一筋、総務一筋で生きてた社員がコンサル営業や新規開拓営業にいきない転身するのはかなりハードです。

 

 

なので、研修等を通して、「どうしてもこの人は、適性がないな」という社員に対しては、企業側から「新しい道を切り拓いてもらった方がよい」と転職を促すような対応をとったようです。

 

 

ついんず

結果はどうなったのでしょうか?

 

対象者5,000人のうち、約60%の2,800人強の人が、配置転換を拒否して、転職の道を選んだようです。

 

 

結果として、今までのキャリアを生かした道を選ぶ人が多かったという事ですね。

 

 

すぐに転職先が見つかれば良いのですが、これまで転職経験が一度もない人にとっては厳しい状況だった事には違いありません。

 

 

ただ、個人的には、今の会社に不満を持ちながら仕事をするよりは、いっそのこと転職を選んだ人は間違いなく英断だったと思います。

 

 

転職に対する恐怖感を持つ人の方が多いのですが、実は転職しない事の方がもっと怖いからです。

 

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富士通のリストラ、希望退職【リストラ第2弾】:45歳以上の社員を対象に早期希望退職者を募集

 

1回目の話は、あくまでも間接部門の人員に限定された話でした。

 

 

ただ、富士通は間髪入れずに、対象範囲をさらに拡大した構造改革を打ち出してきました。

 

 

それが2019年4月に発表された全グループの45歳以上の社員を対象に早期希望退職を募るというニュースです。

 

 

ついんず

実質的なリストラ勧告第二弾。しかも、対象をさらに拡大していますね。

 

 

富士通社員の平均年齢は43歳で、平均年収は790万円と高水準なので、人件費を最も圧迫しているだろう「給与水準の高い年齢層の人員整理を始める」という企業側からの明確なメッセージが出されました。

 

 

 

これを受け、45歳以上の社員は、突然「外に出る or 社内に残る」の判断をしなければならない状況に追い込まれました。

 

 

富士通リストラ: 転職先はあるのか? <外に出る>

45歳で「転職しよう」という判断をした時に、転職先はあるのか?は大きな問題になります。

 

 

45歳で初めて転職するというのは、相当ハードルが高いからです。

 

 

具体的には、

 

  • 転職活動そのものもハード
  • 他の企業で同様に早期退職希望のライバルと競争しなければならない
  • 年齢があがればあがる程、個人に求められる能力も比例して高まる
  • リストラ人員への視線は厳しい

 

という状況なので、第2新卒枠で転職するのとはワケが違います。

 

 

もし転職先が見つけられたとしても、中小企業やベンチャー企業になる可能性が高いです。

 

 

なぜなら、日本の大手企業は終身雇用を前提として採用活動をしているケースがほとんどですし、給与水準も高くなるので、45歳の社員を大手が雇用する事は、本人がよっぽど優秀でないとほぼあり得ないからです。

 

 

中小企業やベンチャー企業に転職ができたとしても、年収ダウンは覚悟しなければなりません。

 

 

45歳になって、ピンチになってから行動をするのはハードランディングである事が分かります。

 

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富士通リストラ : 居心地は悪い?<社内に残る>

社内に残る選択をしても、間接部門であれば配置転換がなされるように、適当な理由をつけられて、全く違う部署に異動させられたり、転勤させられるような事態は起こり得るでしょう。

 

 

また、肩たたき候補者リストという不名誉なリストに入ってしまって、社内に残った場合、社内でも肩身が狭い思いをする事は間違いないです。

 

 

40代といえば、ライフステージにおいても、稼ぎも出費も一番多い時期です。

 

 

出来れば、人生で最も重要な時期に、転職や肩身の狭い思いをする事はできるだけ避けたいところ。

 

 

人生100年時代というライフプランの前提が変わった以上、働き方や生活の仕方をアップデートしていきたいですね。

 

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同業他社にも早期退職者募集の動きは波及

実は、こうしたニュースが発表された当時、富士通と同じように、事業ポートフォリオの整理や不採算事業の撤退と新規議場への集中などを行う企業が増え、同様に、人員整理の動きは高まっていく事が予想されていました。

 

 

その結果、富士通の競合企業である、NECがありますが、同様にリストラを断行しています。

 

2018年11月29日 日経新聞

NECは29日、45歳以上で勤続5年以上の従業員を対象に実施した希望退職に2170人が応募したと発表した。照明事業からも撤退する。取引先への転籍や事業売却を含めると、来年春までに合計約3千人がグループを去る。一連の人員削減による収益の改善効果は年度換算で約240億円を見込む。

 

NECでも、間接部門がターゲットにはいっており、さらに取引先や協力会社への転籍も行っています。

 

 

もはや、対岸の火事ではありませんね。

 

富士通のリストラは対岸の火事ではない:やるべき事

富士通のリストラ第一弾、第2弾は「対岸の火事ではない」という事が身に染みるニュースです。

 

 

ついんず

富士通のニュースを見たサラリーマンは具体的に何をするべきなのでしょうか?

 

 

個人的には、3つあると考えています。

 

 

  1.  市場価値の高いスキルを磨く(英語)
  2.  転職できる状態にしておく(転職サイトやエージェントの使い方を知っておく)
  3.  副業で稼ぐ(ブログや資産運用)

 

 

私は上記全てを実践してきましたが、会社に依存してしまう事が最大のリスクだと強く感じているので、給与収入以外の収入源を作る事が最も重要だと思います。

 

 

なので、副業収入を得る努力をしておく事がおススメです。

 

 

 

具体的にはリスクが低くローコストで始められる「ブログ」がサラリーマンに適した副業だと思います。

 

 

実際、私も2020年1月に完全初心者の状態からブログを始めて、2年ほどで月数万円以上を稼ぐ事ができているからです。

 

 

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そして、本業収入の一部や副業収入を米国株や仮想通貨投資に、資産を増やしています。

 

 

 

自分の勤めている会社が富士通のような発表をした時に、慌てないように、「今から準備をしておく」事が最大のリスクヘッジになりますね。

 

【まだ間に合う?】富士通のリストラ、希望退職から考えるサラリーマンがやるべきこと: おわりに

富士通が、2回にわけて行った大規模な構造改革の背景やプロセスについてみてきました。

 

 

会社に残るのも、45歳で転職するのも茨の道だと思いませんか?

 

 

企業に雇用されている以上、会社の経営方針は絶対ですので、方針が出てから動き出すのでは遅すぎます。

 

 

保険と同じ考え方で、事前にリスクヘッジをしておく方が賢明です。

 

 

サラリーマンがやるべき事は自分で自分を守る事です。自分で考え、自分で行動する事です。

 

 

正直、こうしたニュースを見て、何も感じないのであれば、ちょっと危険な気がしています。

会社は個人を守るどころか、突然切り捨てます。

 

 

重要な事は、ニュースに敏感になり、常に自分事として捉え、考える癖をつける事

 

 

そして、万が一自分が同じような状況に置かれてしまったとしても、その時に焦らないように、今から準備をしておく事です。

 

 

自分は何をやり、自分の市場価値を高めておくのか。

 

 

激動の時代を生き残っていく為に、今、世の中で起きている事を常に自分事と捉える癖をつけ、自分で自分を守っていきたいですね。

 

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