ドラフトキングス(DKNG)の株価に影響を与えた重大ニュース【2021年注目の米国株SPAC銘柄】

  • 2021年2月15日
  • 2021年12月11日
  • US.STOCK

本記事では、米国で2020年にSPAC上場をしているドラフトキングス(DKNG)について、私が調べた情報を備忘目的で記事に纏めています。

 

 

【想定読者】 株式投資初心者・米国株投資初心者・これから株式投資を検討している人

 

 

本記事では、米国株であるドラフトキングス(DKNG)が手掛けている事業、2020年第3四半期決算結果、上場後の株価の推移や株価に影響を与えた重大ニュースについて纏めています。

 

 

本記事を読む事で、「ドラフトキングス(DKNG)が何をやっている会社なのか?」、「なぜ注目されているのか?」、そして「株価の変動要因」について知る事ができます。

 

 

ドラフトキングス(DKNG)の株価に影響を与えた重大ニュース【2021年注目の米国株SPAC銘柄】

ドラフトキングス(DKNG)とは?

ドラフトキングス(DKNG)の特徴

 

ドラフトキングス(DKNG)は、ハリー・スローン氏らが2012年にボストンにて設立したデジタルスポーツやスオンライン上でカジノを運営する米国企業です。

 

 

ユーザーはスマホアプリやPCを使って、簡単にオンラインカジノやMBA・NBLなどのリアルなスポーツの試合の勝ち負け、自分の好みの選手で作ったチームの試合の勝ち負け(ファンタジースポーツ)などにベットする事ができます。

 

 

ドラフトキングスのメイン事業であるファンタジースポーツ(DFS)市場では、米国内では競合のFanDuel社と2社でシェアを独占しています。

 

 

ドラフトキングス(DKNG)は、2020年4月にSPAC(特別買収目的会社)でナスダックに上場。

 

 

ナスダック上場とほぼ同じタイミングで、欧州に拠点を置き、スポーツベッティングとゲーミングの世界的リーダー同じタイミングでSBテックを買収した事で、世界展開も視野も入れています。

 

 

2020年9月には、元NBAのスーパースター、マイケル・ジョーダン氏が特別アドバイザーに就任したと同時に株式取得も発表された事で、注目度や知名度が高まっています。

 

 

ドラフトキングスは今後の成長に大きな期待ができるグロース株の1つです。

 

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ドラフトキングス(DKNG)が展開する3つの事業

ドラフトキングス(DKNG)の展開する3つの事業

ドラフトキングス(DKNG)は、主に3つの事業を展開しています。

 

  1. ファンタジースポーツ(DFS)
  2. スポーツベッティング(SportsBook)
  3. オンラインカジノ(iGaming)

 

1つずつ見ていきましょう。

 

ドラフトキングス(DKNG)の事業①: ファンタジースポーツ(DFS)

ドラフトキングス:ファンタジースポーツ(DFS)

 

ドラフトキングス(DKNG)の主力事業は、ファンタジースポーツ(DFS)です。

 

 

日本ではあまり馴染みのないサービスですが、自分好みの選手とチームを編成し、架空のチーム同士で試合を行った結果の勝敗に対してベットするという米国内では人気の高いサービスです。

 

 

対象となるスポーツも幅広く、主にNFL、MLB、NBA、NHL、ゴルフ、男女サッカー、テニス、CFL、NASCAR、MMA、eスポーツ、XFLなどのメジャースポーツ16種類が対象です。

 

 

ファンタジースポーツ(DFS)は、米国国内ではドラフトキングス(DKNG)とファンデュエル(FanDuel)社の2社の独占市場となっています。

 

 

ユーザー評価を測る指標であるNPSを見ると、FanDuel社が51に対し、ドラフトキングス(DKNG)は71と高く、ユーザー満足度の観点からみると、ドラフトキングス(DKNG)の方が高く評価されています。

 

ドラフトキングス(DKNG)の事業②: スポーツベッティング(SportsBook)

ドラフトキングス(DKNG)_スポーツベッティング(SportsBook)

 

ドラフトキングス(DKNG) の事業2つ目は、Sportsbookというスポーツベッティングサービスです。

 

 

サッカーワールドカップ、カーレース、ゴルフトーナメントなど、実際のスポーツの試合の勝敗について、ドラフトキングス(DKNG)相手に賭けるというもので、アプリを使ってサービスの利用が可能です。

 

 

2018年8月に米国のニュージャージー州でSportsbookを開始した事で、ドラフトキングス(DKNG)は合法的なモバイルおよびオンラインスポーツベッティングを提供する最初の企業となりました。

 

 

ドラフトキングス(DKNG)はその後、ウェストバージニア州、インディアナ州、アイオワ州、イリノイ州、ペンシルバニア州で同様の事業を展開、2020年第3四半期決算発表時の9月時点では、米国内で7つの州でサービスを提供しています。

 

 

世界的にみるとスポーツベッティング市場のNo.1市場は欧州ですが、2020年4月にSB Techを買収した事で欧州市場への本格的な進出も視野に入れつつ、まずは米国内でのエリア拡大を優先しています。

 

ドラフトキングス(DKNG)の事業③:  オンラインカジノ(iGaming)

ドラフトキングス(DKNG)_オンラインカジノ(iGaming)

ドラフトキングス(DKNG) の事業3つ目は、iGamingというオンラインカジノサービスです。

 

 

オンラインカジノというように、ブラックジャック、ポーカー、ルーレッ ト、スロットマシンなど、代表的なカジノゲームをスマホアプリ上でプレイする事が可能です。

 

 

オンラインカジノ(iGaming)は、スポーツベッティングサービスのSportsbookアプリ内で利用可能で、その結果、ニュージャージー州のSportsbook利用者数の約半数近くがiGamingも利用し、サービスの横展開に成功しています。

 

ドラフトキングス(DKNG)の決算結果:2020年第3四半期

ドラフトキングス(DKNG)の決算結果_2020年第3四半期決算

米国株ドラフトキングス(DKNG)の2020年第3四半期決算結果について、簡単に見ていきましょう。

 

決算結果は、良好、好決算です。

 

ドラフトキングス(DKNG)の決算結果:2020年第3四半期の売上高とEPS

結果予想
売上$133M$132.20
EPS▲$0.57▲$0.63

 

 

売上高は$133Mと、2019年第3四半期の$67Mと比べ、前年同期比で+98%という驚異的な売上高成長率を見せています。

 

 

2020年4月に買収したSBテックの買収による売上寄与が大きく、3か月間で+42%の売上に貢献しています。

 

 

また、2020年はコロナ禍でスポーツイベントの延期や中止というマイナス要因に見舞われましたが、NBA、MLB、NHLなどの主要なスポーツイベントが再開した事が売上成長の要因になっています。

 

ドラフトキングス(DKNG)の決算結果:2020年通年と2021年FYガイダンス

提示予想
FY2020売上ガイダンス$540-560M$521.4M
FY2021売上ガイダンス$750M~850M$772.6M

 

Full Yearのガイダンスも予想値を上回っています。

 

 

しかも、ドラフトキングズ(DKNG)のロックアップの約83%はすでに解除済みで、売り圧力もほぼない状況です。

 

 

ただ、IPOしたばかりの中小小型株は10月末~12月中旬にかけてタックスロスセリングへの警戒が必要です。

 

 

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また、ドラフトキングス(DKNG)の2020年第4四半期/通年決算発表はこちらの記事に纏めています。

 

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ドラフトキングス(DKNG)の株価に影響を与えた重大ニュース【2021年注目の米国株SPAC銘柄】

ドラフトキングス(DKNG)の株価に影響を与えた重大ニュース【2021年注目の米国株SPAC銘柄】

ドラフトキングス(DKNG)の1年間の株価の推移は下記の通りです。

 

 

2020年4月にナスダックに上場して以降、株価は右肩上がりで推移している事が分かります。

ドラフトキングス(DKNG)の株価の推移

 

2020年4月以降、ドラフトキングス(DKNG)の株価に影響を与えたニュースや出来事は主に3つあります。

 

  1. マイケルジョーダンの特別顧問就任
  2. 公募増資
  3. ARK INVEST社の購入

 

1つずつ見ていきましょう。

 

ドラフトキングス(DKNG)の株価への影響①:マイケルジョーダンの特別顧問就任

ドラフトキングス(DKNG)の株価へ影響を与えたニュース1つ目は、元NBAのスーパースター、マイケルジョーダンの特別顧問就任です。

 

ニュースが発表された日、株価は+13%と急伸しました。

 

 

このニュース自体は、ドラフトキングスの展開する事業の実態や本質とはあまり関係はないように見えますが、とにかく話題性は高かったです。

 

 

元NBAスーパースターの関与により、ドラフトキングス(DKNG)の知名度と注目度は一気に高まり、その事実として、その後の株価の上昇が証明しています。

 

ドラフトキングス(DKNG)の株価への影響②:公募増資

ドラフトキングス(DKNG)の株価への影響2つ目は、公募増資です。

 

 

ドラフトキングス(DKNG)は2020年4月の上場直後の6月と、半年後の10月に2回、公募増資を行っています。

 

 

共通しているのは、2回とも公募増資の売出価格付近、もしくは売出価格を割れる水準まで落ちています。

 

 

特に10月は、米国大統領選挙直前という市場全体の緊張感が高まっている時期でもあった為、主幹事証券が売出価格を下支えする事ができず、一時的に株価は売出価格を約25%近く下回りました。

 

 

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ドラフトキングス(DKNG)の株価への影響③: ARK INVESTによる購入

ドラフトキングス(DKNG)の株価への影響3つ目は、「破壊的イノベーション」へ特化した投資のプロ集団、ARK INVEST社によるドラフトキングス(DKNG)株の新規および継続購入です。

 

 

2021年2月からARK INVEST社はドラフトキングス(DKNG)をポートフォリオに組み入れました。

 

 

ARK INVEST社のETF運用はCEOであるキャシーウッドが行っていますが、凄腕ファンドマネージャーとしても有名なキャシーウッドがARK ETFのポートフォリオにドラフトキングス(DKNG)を組み込んだ事は投資家にとって大きなニュースです。

 

 

ARKが2021年に入り、ドラフトキングス(DKNG)のポジションを持ち始めた根拠は今後の賭博市場への成長期待です。

 

 

ARK INVEST社の調査によると、ファンタジースポーツ、オンラインスポーツベッティング、eスポーツの3つのカテゴリーを合わせた収益は2020年の$95億でしたが、2025年には$370億ドルへの成長が見込まれています。

 

 

5年後に約5倍です。

 

 

また、オンラインスポーツベッティングの取扱高は約$180億から$1,800億ドルまで10倍に拡大すると想定されており、成長性の高さが期待されています。

 

 

ドラフトキングス(DKNG)へ個別株投資するのもありですが、ARKのETFを購入するという選択肢もありです。

 

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ドラフトキングス(DKNG)の株価に影響を与えた重大ニュース【2021年注目の米国株SPAC銘柄】:まとめ

 

ドラフトキングス(DKNG)の展開している事業や2020年第3四半期決算結果、株価の推移と影響を与えたニュースについてみてきました。

 

簡単に振り返っていきましょう。

 

 

ドラフトキングス(DKNG)は、SPACにて2020年4月にナスダック上場。3つの事業を展開しており、メイン事業であるファンタジースポーツ(DFS)市場では、米国内では競合のFanDuel社と2社でシェアを独占しています。

 

 

2020年第3四半期決算では、売上、EPS、ガイダンスの3拍子揃ってクリア。売上高成長率は、前年同期比で+98%と勢いがあります。

 

 

2020年9月には、元NBAのスーパースター、マイケル・ジョーダン氏が特別アドバイザー就任により、注目度と知名度の高まったタイミングで公募増資を2回実施。公募増資により、株価の上げ下げはあったものの、上場以降、株価は右肩上がりに推移しています。

 

 

2021年に入ってからは、超敏腕ファンドマネージャーのキャシーウッド氏率いるARK INVEST社が、スポーツベッティング市場の成長性・将来性への期待感から、ARK ETFへドラフトキングス(DKNG)を組み入れた事で、株価は更なる上昇の兆しを見せています。

 

 

日本ではあまりなじみのない賭博産業ですが、世界的には熱狂的な人気がある市場において、注目度NO.1の企業であるドラフトキングス(DKNG)の今後に期待です。

 

 

ドラフトキングス(DKNG)と同じSPAC上場を果たし、ARKが注目している銘柄の1つがヴァージンギャラクティック(SPCE)です。

 

 

ヴァージンギャラクティックはARKの新しいETF、ARKXの採用期待もあり注目されています。

 

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以上、ドラフトキングス(DKNG)の株価に影響を与えた重大ニュース【2021年注目の米国株SPAC銘柄】でした!!

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