米国経済状況は?FRBによるテーパリング開始はいよいよか?~2021年6月時点の現在地~

本記事は、2021年6月18日に開催された楽天証券セミナー「【ライブ配信】広瀬隆雄氏「乱高下の米株市場、コロナ後の相場の見通しと注目銘柄とは?」の内容を個人用のメモとして纏めたものになります。

 

 

本記事を読む事で、2021年6月時点での米国経済の状況や米国株投資家にとって今後の株式市場の動きを把握する上で重要なテーパリング(金融引き締め)の開始時期について知る事ができます。

 

米国経済状況は?FRBによるテーパリング開始はいよいよか?

2021年6月時点の米国経済状況は?FRBはどう動く?

2021年6月時点の米国経済状況・FRBの方向性・テーパリング開始時期については、下記の通り予想しているようです。

 

  1. 2021年6月時点で米国経済は極めて強い
  2. FRBは強い米国経済を見て、方針転換済み
  3. 8月をめどにテーパリングが始まる可能性がある

 

米国株の相場については、過去の経験則上、7月は上昇傾向にあるが、9月、10月は軟調が想定される。

 

 

理由は8月に開催されるジャクソンホールシンポジウムでFRBによるテーパリング開始が表明される可能性が高く、その場合、相場の転換点になるから。

 

 

テーパリングは、金融引き締めと同じで、株式市場にとっては難しい局面を迎える事になる。

 

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2021年6月時点の米国経済の状況

2021年6月時点の米国経済の状況についてみていきます。

 

米国GDP成長率

2021年6月16日に開催されたFOMCでは、2021年の米国のGDP成長率は+7%というコンセンサスが発表された。

 

 

18名のFOMCメンバーが予想した米国GDP成長率のコンセンサス値が「+7%」というのは、極めて強い数字。

 

 

この発表を見ると、むしろ今が米国経済成長のピークで、今後は鈍化する事を心配していく必要がある段階。

 

 

シクリカル株の代表格の素材株などは手放しておくタイミングに入っている。

 

債券買い入れプログラム

今回のFOMCでは、FFレートは現行のまま0~0.25%が維持。

 

 

債券買い入れプログラムの買い入れは下記の通り変更されていない。

 

  1. 米国財務省証券:毎月800億ドル
  2. 住宅抵当証券: 毎月400億ドル

 

 

毎月、合計1,200億ドルの買い入れは変更がないが、ただ、債券買い入れプログラムの縮小、いわゆるテーパリングはそろそろ開始されると予想。

 

 

理由は、前回までのFRBのスタンスは「テーパリングを考え始める事すら考えてない」だったが、この表現を取りやめ、「ある時点でテーパリングを開始する」というメッセージを出したから。

 

 

突然のテーパリング発表により、マーケット参加者を動揺させない為に、実際のテーパリング開始のかなり前にこうしたメッセージを出し、マーケット参加者のポートフォリオの調整に時間的猶予を与える事がFRBの狙い。

 

 

実際、2013年にはテーパリングを突如発表した事による金融市場の混乱「テーパータントラム」が起きている。

 

FRBの関心は「失業率の改善」から物価の安定にシフト

2021年6月のFOMCではFRBは「労働市場は既に力強く回復した。今後もこの勢いは続くだろう」と発言。

 

 

これは、「政府の後押しはもう必要ない」というメッセージ。

 

 

これまでFRBは失業率の改善にフォーカスしていたが、今後は物価の軟着陸に視点がシフトした事になる。

 

 

FOMCメンバー18名に対するアンケート調査に記載されている結果を見ると、以下のコンセンサスとなっている。

 

  1. 利上げは2023年
  2. PCEインフレ率は2021年末に3.4%へ上方修正

 

 

現状、インフレ率は2%に抑える事が義務付けられている為、今後、引き締めが必要。

 

 

つまり、債券買い入れプログラムを徐々に縮小していく必要があり、過去の経験則によれば、FRBが大きな報告転換をする場合、8月末あたりにジャクソンホールで実施される経済シンポジウムで新しいメッセージが出される可能性がある。

 

 

テーパリング開始時期の発表は8月のジャクソンホールに注目。

 

広瀬氏の米国株の注目銘柄 2021年6月

2021年6月18日に開催された楽天証券セミナーで広瀬隆雄氏が言及していた注目銘柄は下記。

 

  1. バイオジェン(BIIB)
  2. マルケタ(MQ)
  3. ズームビデオコミュニケーションズ(ZM)
  4. オクタ(OKTA)
  5. ドキュサイン(DOCU)

 

ロイヤリティファーマとドラフトキングスに関する重要な情報

セミナー中の質疑応答の中で気になったQ&Aについて、2点ピックアップ。

 

  1. ドラフトキングス(DKNG)のネガティブレポートは売り?
  2. ロイヤリティファーマ(RPRX)は薬品株に該当する?

 

順番に見ていきましょう。

 

ドラフトキングス(DKNG)のネガティブレポートは売り?

まず、ドラフトキングス(DKNG)のネガティブレポートは売り?という質問。

 

ヒンデンブルグリサーチが、ドラフトキングス(DKNG)が買収したSBテックにアンダーグラウンドとの繋がりがある事が指摘したネガティブレポートを発表。

 

https://twitter.com/us_stock_invest/status/1404781127806504960?s=20

 

通常、米国でカジノライセンスが承認される場合、監督当局となる行政が最初にチェックするポイントは黒い関係の有無。

 

一般論で考えれば、SBテックの黒歴史はネガティブインパクトになり得る。

 

 

ヒンデンブルグリサーチは、過去にローズタウンモーターズに関するネガティブレポートを発表し、的中させているため注意が必要。

 

 

ただ、ジムクレーマーはネガティブレポートが出たところで「DKNGを売る理由にはならない」と言っています。

https://twitter.com/us_stock_invest/status/1405153537839878145?s=20

 

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ロイヤリティファーマ(RPRX)は薬品株に該当する?

ロイヤリティファーマ(RPRX)は薬品株に該当するのか?という質問。

 

ロイヤリティファーマ(RPRX)は薬品株に該当、つまり、不況に強いディフェンシブ銘柄

 

ロイヤリティファーマ(RPRX)は最近、重要な発表をしている。

 

ロイヤリティファーマは、中小のバイオテクノロジー同士の買収の際に、買収企業側への融資支援を行う新しいビジネスを発表。

 

 

買収企業がもつ将来有望な薬品のパテントの一部をロイヤリティファーマに譲渡すれば、ロイヤリティファーマは買収に必要な資金を工面するファイナンシングのビジネスを展開するとの事。

 

 

バイオテクノロジービジネスは極めて難しい分野で、普通に考えれば、融資を行う銀行の担当者がバイテクノロジー会社の有用性を正しく判断し、正しい与信判断を行う事は極めて難しい。

 

 

しかし、ロイヤリティファーマは製薬会社のアナリストやM&Aバンカー出身者らその分野のエキスパート集団で構成されている会社の為、「融資に値する会社かどうか」を正確に判断できる。

 

 

ロイヤリティファーマの持つ柔軟性は、他の金融機関にはない強み。

 

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米国経済状況は?FRBによるテーパリング開始はいよいよか?: まとめ

2021年6月時点の米国経済状況やFRBによるテーパリング開始時期について、最後にもう一度纏めていきます。

 

ポイントは以下。

 

  1. 2021年6月FOMCで米国のGDP成長率は+7%と発表され、米国経済は極めて強い
  2. FRBの注目は「失業率の改善」よりも「物価安定」にシフト
  3. 8月のジャクソンホールシンポジウムで「テーパリング開始」の発表の可能性がある

 

債券買い入れプログラムは従来通り行われるが、FRBのスタンスは明らかに変わった。

 

前回までは「テーパリングを考え始める事すら考えてない」と言っていたが、今回のFOMCでは「ある時点でテーパリングを開始する」というメッセージを打ち出している為、テーパリング開始は8月に発表される可能性が高い。

 

8月は相場の転換点となるのかどうか、転換した場合、マーケットがどう動いていくのか、しっかりと見ていきたいところですね。

 

以上、米国経済状況は?FRBによるテーパリング開始はいよいよか?でした!!

米国経済状況は?FRBによるテーパリング開始はいよいよか?2021年6月
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