テスラは電気自動車メーカーではないという衝撃と異次元の構想【3分で分かるテスラの凄さ】

  • 2021年1月25日
  • 2021年2月15日
  • 生活

本記事では、テスラ(Tesla)について、私が調べた情報を備忘目的で記事に纏めています。

 

【想定読者】 株式投資初心者・米国株投資初心者・これから株式投資を検討している人

 

自動車業界は、CASE(Connected/Autonomous/Shared&Services/Electric)を核に事業構造の大転換期を迎えており、CASE時代の先頭を走るのがテスラです。

 

テスラが参入している電気自動車市場では、米国カリフォルニア州や中国、そして日本でも2030年代中にガソリン新車販売を禁止し、世界中で電気自動車へ舵を切り始めています。

 

テスラは2020年に株価を大きく上げ、その時価総額はトヨタの2倍を超えた事からも、電気自動車メーカーとしての知名度を一気に高めました。

 

本記事では、100年に一度とも言われている自動車業界の変革期を圧倒的な存在感でリードしているテスラについて纏めています。

 

本記事を読む事で、テスラが「単なる電気自動車メーカーではない事」や「トヨタなどの既存の自動メーカーと違い」、そして「テスラの社長の構想」の要点を理解する事ができます。

 

テスラは電気自動車メーカーではないという衝撃と異次元の構想【3分で分かるテスラの凄さ】

テスラの販売台数:ギガファクトリー稼働で量産体制に

テスラのギガファクトリー(上海)

<出典:テスラHP>

まずは、テスラの販売台数を見てみましょう。

 

テスラのEV販売台数は、2019年が約37万台、2020年は約50万台となっています。

 

2019年末に操業を開始した工場、上海ギガファクトリー3が本格的に稼働し、モデル3の量産が軌道に乗ってきた事で販売台数に弾みがついてきています。

 

そもそも、中国政府は、国の方針として中国ローカル企業との合弁でしか、外国企業の工場建設を認めていませんでしたが、最終的にテスラは中国政府の支援を取り付け、独資で上海ギガファクトリー3の建設を実現しています。

 

2021年1月1日には中国国内産SUVの「モデルY」を発売。2021年には、18万台の販売を見込んでおり、今後も上海ギガファクトリーでの生産規模の拡大が想定されています。

 

さらに、テスラは新たな工場を2021年の夏頃にベルリンで稼働予定です。ベルリンギガファクトリーが順調に稼働すれば、テスラの年間生産台数、販売台数は100万台を超える見込みになっています。

 

工場の生産規模拡大によるスケールメリットにより、さらなる生産コストの低下、それに伴う販売価格の低下により、価格競争力が高まる事が期待されます。

 

それでも、販売台数という視点で見た場合、「年間販売台数100万台」という数字は、トヨタなどの既存の自動車メーカーと比較すると多くはありません。

 

テスラの時価総額はトヨタの2倍以上:販売台数という尺度は意味がない

テスラの時価総額はトヨタの2倍以上

テスラの時価総額はトヨタの時価総額を2020年7月に上回り、さらに同年8月末にはテスラの時価総額はトヨタの2倍以上に膨れ上がった事が大きなニュースになりました。

 

それから、「テスラ vs トヨタ」という論調が見られるようになりましたが、テスラを電気自動車メーカーとしてのみ捉えた場合は、圧倒的にトヨタに軍配があがります。

 

テスラの販売台数はトヨタの足元にも及ばないからです。

 

テスラの販売台数は、2020年に年間50万台を達成し、2019年の37万台から大きく販売台数を伸ばしているものの、トヨタは年間1,000万台以上を販売しています。テスラの販売台数はトヨタの20分の1程度しかありません。

 

それでも、テスラの時価総額はトヨタの2倍以上となっており、むしろ、トヨタ、GM(ゼネラルモーターズ)、VW(フォルクスワーゲン)、フォードなどの大手自動車メーカー6社合計した時価総額よりもテスラの時価総額の方が高い状況です。

 

ちなみに、2021年1月上旬時点でのテスラの時価総額は7,000億ドルを突破しています。

https://twitter.com/twin_papariman/status/1352957683704291328?s=20

 

「自動車の販売台数」という自動車メーカー共通の物差しだけで見た場合は、「テスラの時価総額は異常で、過剰評価されすぎている」「テスラバブルはもうすぐはじける」という指摘は正しいと思います。ただ、テスラは単に環境に優しい電気自動車を提供するメーカーではないので、テスラの時価総額をトヨタら従来の自動車メーカーと比較する事自体にあまり意味はありません。

 

そこで気になるのは、テスラがトヨタなど、既存の自動車メーカーの時価総額をごぼう抜きにした理由です。

 

テスラという会社の正体と、テスラとトヨタや従来の自動車メーカーとの違いを具体的に見ていく事で、テスラの時価総額の高さの理由をみていきましょう。

テスラとトヨタなどの既存自動車メーカーとの決定的な違い

テスラとトヨタら既存の自動車メーカーとの違い

 

テスラとトヨタなどの既存自動車メーカーとの違いを具体的に見ていきましょう。

 

結論から言うと、テスラは電気自動車メーカーではなくITテック企業として認知されつつあります。

 

ついんず

テスラは電気自動車を販売しているのに、なぜITテック企業なのでしょうか?

 

テスラが電気自動車メーカーではなく、ITテック企業と認知される理由は「自動車ビジネス」という視点から捉えても大きく3つの違いがあります。

 

  1. 電気自動車の開発方法
  2. ソフトウェアアップデートで性能を向上
  3. 販売網

 

1つずつ見ていきましょう。

 

テスラとトヨタなどの既存自動車メーカーとの違い①:  電気自動車の開発方法

テスラがトヨタなどの既存の自動車メーカーと違うポイントの1つは、電気自動車の開発方法です。

 

例えば、自動車の頭脳となるECU(電子制御ユニット)は通常、車1台当たり60個以上搭載されているのが従来の常識ですが、テスラの「モデル3」の場合、数個しかありません。

 

しかも、この数個のECUが走行や駐車などの動作制御を担っており、全て自社開発しています。

 

既存の自動車メーカーの場合、多くのサプライヤーによる部品設計が行われた後に量産に入るため、通常、3~4年かかります。一方で、テスラの場合は、内製化している事から1/3~1/4の期間、1年程度という圧倒的な速さで対応が可能です。

 

「自社開発による内製化」という、従来の常識にとらわれないOut of BOXの発想とそれを実現する高い技術力が既存の自動車メーカーとの大きな違いの1つです。

 

テスラとトヨタなどの既存自動車メーカーとの違い②: ソフトウェアアップデートで性能を向上

テスラがトヨタなどの既存の自動車メーカーと違うポイントの2つ目は、ソフトウェアをアップデートする事で所有車に新機能を追加したり、既存機能の性能向上が可能な点です。

 

そもそもテスラは「パソコンに車輪をつける」という発想で電気自動車を開発しています。

 

例えば、既存の自動車メーカーの場合、新機能の追加や既存機能を改善するには、マイナーチェンジやフルモデルチェンジにより車体を刷新する必要がありました。なので、所有している車のアップデートをするには、車体を買い替えるなどの方法しかありません。

 

一方で、テスラの電気自動車は、常にインターネットでクラウドに接続されている為、通信によりスマホのようにソフトウェアを定期的にアップデートする事で新機能追加や既存機能改善が可能です。購入してから時間が経過した車でも、車体は買い替えずに、スマホのようにソフトウェアのアップデートにより自動運転機能やブレーキ出力などの性能を高め続けていく事ができます。

 

「コンピューターに車輪」をつけるという既存の自動車メーカーとは逆の発想で電気自動車を開発している点が大きく異なります。

 

テスラとトヨタなどの既存自動車メーカーとの違い③: 販売網

テスラがトヨタなどの既存の自動車メーカーと違うポイントの3つ目は、販売網です。

 

テスラはトヨタなどのように、ディーラーや中間業者を介した販売は行っていません。

 

Appleのように実物を見たり、体験可能なショールームは設けていますが、スマホを使ってAmazonなどのECサイトで買い物するように、インターネット直販のみで電気自動車を販売しています。

 

既存の自動者メーカーは、サプライヤーやディーラーなどの中間業者の数が多く、生産から販売までのバリューチェーンの連鎖を大きく変更する事ができません。

 

「部品も全て自社製で内製化し、走りながらソフトウェアによる性能のアップデートを行い、販売もディーラーを設けない」というテスラの革新的なスタイルを既存の自動車メーカーは容易に真似る事ができないというのが、大きな違いです。

 

こうした業界構造を大きく変えてしまうイノベーション旋風を巻き起こしているのが、テスラの社長です。

テスラの社長:イーロンマスクの構想は異次元レベル

 

テスラは、社長(CEO)の存在自体が、コアコンピタンスとなっており、従来の自動車メーカーとの圧倒的な違いを生み出しています。

 

テスラの社長(CEO)は、2021年に世界の富豪第1位となったイーロンマスク氏ですが、そもそもテスラの社長が自ら「テスラは電気自動車メーカーではない」と発言しています。

 

テスラの社長であるイーロンマスクは、地球規模の問題解決を図ろうとしているからです。具体的には、地球温暖化の防止や大気汚染やエネルギー問題を解決し、持続可能なエネルギー企業を目指しています。

 

その具体的な手段が、二酸化炭素の排出を抑える為の電気自動車であり、あまり知られていませんが、住宅用の太陽光パネルや蓄電池などの再生可能エネルギーの利用です。

 

また、イーロンマスクはテスラの社長だけでなく、地球の人口が増えすぎて地球に住めなくなるなど、「地球上で何か問題が起きた時の為に「生命保険」が必要」という理由で、火星移住計画をたて、スペースXというロケットの会社のCEOも務めています。

 

テスラの社長は、平民には見えない未来が想像でき、その未来を実現する為の異次元のアイデアや構想を持っています。しかもその構想を具現化する為に、マイルストーンに落とし込み、着実に実行していく強いリーダーシップと実行力を持っているので、多くの人々を魅了し続けています。

 

そんなテスラの社長、イーロンマスクが手掛けている近い将来実現可能性の高いビジネスは主に3つあります。

 

1つずつ見ていきましょう。

 

テスラの社長が考える異次元構想①: ロボタクシー

テスラの社長が考える異次元構想の1つ目はロボタクシーです。

 

そもそも自動車の多くは車庫に駐車されている数の方が多く、稼働率は低いようですが、その車庫に駐車されている車を自動運転技術を利用する事で、タクシーのような使い方をする事で動いていない車両のムダをなくすという構想が、ロボタクシーです。

 

自動運転になれば、ドライバーは不要な為、人件費の削減により低料金化が実現可能となり、試算によれば鉄道よりも利用料金が安くなるようです。

 

自動で、しかも低料金で好きな場所に連れて行ってくれる新しい移動手段が出てくれば、今、当たり前のように利用している電車やタクシーなどの需要がなくなる事を意味します。

 

テスラの社長が考える異次元構想②: ハイパーループ計画

テスラの社長が考える異次元構想の2つ目はハイパーループ計画です。

 

ハイパーループは、地下にトンネルを掘り、真空に近いトンネルの中で空気圧によりカプセルのような乗り物で高速に移動するという輸送システムです。最高時速は600マイル(約965キロ)となるようです。

 

イーロンマスク氏によれば、ハイパーループが完成すれば、「ロサンゼルスからサンフランシスコ間は1時間以内」「ニューヨークからワシントンDC間は30分以内で移動できる」ようになるとの事。

 

ただ、イーロンマスクが多忙すぎて、手をつけられない為、技術を無償公開し、その構想を実現する為に現在、協力しているのがヴァージン・ハイパーループ社です。

 

ヴァージン・ハイパーループ社は、宇宙旅行ビジネスを手掛けるヴァージンギャラクティック(SPCE)のグループ会社であるヴァージングループがハイパーループワン社に出資し、誕生。会長にはリチャード・ブランソン氏がに就任し、2020年11月にラスベガスで初の有人による試験運用を実施しています。

 

テスラの社長が考える異次元構想③: ボーリングカンパニー

テスラの社長が考える異次元構想の3つ目は、ボーリングカンパニーです。

 

都市部では、車の渋滞による移動時間のムダが発生します。渋滞がなければ、15分ほどで移動できる距離でも渋滞していれば1時間、2時間かかるケースも少なくありません。

 

テスラの社長であるイーローンマスクは渋滞の解決策として、地下にトンネルを掘り、自動車が走れるような道を整備する為に、ボーリングカンパニーというベンチャー企業を立ち上げ、そこでもCEOを務めています。

 

地下にトンネルを掘るという意味では、ハイパーループと類似しているように聞こえますが、ハイパーループのようにトンネルを真空化させるのではなく、トンネルの中に道路を整備して、テスラの電気自動車を自動運転で走行させるというものです。

 

地下のトンネル内の道を移動するだけなので、移動時間にかかるムダが大きく削減される事になります。

 

さらに、自動運転モードにすれば、ハンドル操作をする事もなく、渋滞に巻き込まれることもなく、スムーズな移動が可能になります。

 

テスラは電気自動車メーカーではないという衝撃と異次元の構想【3分で分かるテスラの凄さ】:まとめ

テスラとトヨタなどの既存メーカーとの決定的な違いや、社長の異次元構想などについて、触れてきました。

 

簡単に振り返っていきましょう。

 

テスラは、社長であるイーロンマスクが目標としている地球規模の問題解決を図る為に存在する会社の1つです。

 

テスラが展開する電気自動車ビジネスは、二酸化炭素の排出抑制に貢献可能な手段の1つにすぎませんが、それでも既存の自動車メーカーとは決定的に違いを見せています。

 

テスラとトヨタなどの既存の自動車メーカーとの違いは主に3つ。

 

  1. 電気自動車の開発方法
  2. ソフトウェアアップデートで性能を向上
  3. 販売網

 

「部品も全て自社製で内製化し、走りながらソフトウェアによる性能のアップデートを行い、販売もディーラーを設けない」というテスラの革新的なスタイルを既存の自動車メーカーは容易に真似る事ができません。

 

テスラの年間販売台数は、約50万台程度にすぎませんが、時価総額は7000億ドルを超え、トヨタなど大手自動車メーカー6社の時価総額合計を超えています。

 

テスラは単なる電気自動車メーカーとして考えた場合は、この時価総額の高さを正当化する事は難しいですが、テスラの社長の構想では、電気自動車の開発・販売の先にはロボタクシーやボーリングカンパニーなど、既存の常識を大きく変えるスケールの大きな展開が控えています。

 

こうした異次元のスケールで事業を展開するテスラのような革新的企業を推し量る物差しやベンチマークは、存在しないと言っても良いかもしれません。

 

2020年に株価が大暴騰したテスラですが、2020年には株式分割を行い、一度は不採用になったものの2020年11月にはS&P500にも採用され、飛躍の年となりました。

 

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以上、テスラは電気自動車メーカーではないという衝撃と異次元の構想【3分で分かるテスラの凄さ】でした!!

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