BNPLとは?話題の米国BNPL銘柄4つを厳選して紹介

  • 2021年11月10日
  • 2021年11月12日
  • US.STOCK
  • BNPLとは?
  • BNPLの市場性やリスクは?
  • 米国のBNPL関連銘柄を具体的に知りたいな

 

そんな疑問に答えます。

 

【想定読者】 株式投資初心者・米国株投資初心者・これから株式投資を検討している人

 

 

本記事では、今後の投資銘柄選定の参考にする為に、市場参加者の注目度が高い市場であるBNPLについて纏めています。

 

 

本記事を読む事で、BNPLの市場性やリスク、関連する米国銘柄を知る事ができます。

 

 

早速見ていきましょう。

 

BNPLとは?話題の米国BNPL銘柄4つを厳選して紹介

BNPLとは?

BNPLとは?

そもそもBNPLとは何でしょうか?

 

 

BNPLは「Buy Now, Pay Later(今買って、後で払う)」の略で、与信不要で手軽に始められる分割後払いサービス。

 

 

ついんず

クレジットカードと何が違う?

 

 

BNPLはクレジットカードに概念が似ていますが、クレジットカードとは異なり、支払いが滞っても法外な利息や遅延損害金は原則取らないスキームになっています。

 

 

利用限度額や支払利息をあまり気にせず利用できる為、Z世代と呼ばれる若い世代で特に人気が高まっている革新的なサービスの1つです。

 

 

 

BNPLは、消費者だけでなく、導入側もWin-WInになれるビジネスモデル。

 

 

消費者側がBNPLを利用するメリットは「手元にお金がなくても購入できる」点です。しかも、銀行口座情報があれば与信不要で利用可能な手軽さがあります。

 

 

同時にBNPLを導入する側のメリットも大きく、例えばアファームによると、BNPLを導入したショッピングサイトでは平均注文額が+85%、リピーターが+20%増えるという結果が出ています。

 

 

導入側も利用者が増え、注文額が増える為、双方がWin-Winになれるビジネスモデルです。

 

 

こうした背景から、百貨店のメイシーズはKlarna、Amazonはアファームとパートナーシップを結び、オンラインや実店舗でもBNPLの利用が広がってきています。

 

 

特にZ世代など若い世代はオンライン購入に慣れており、BNPLが浸透してくれば、必然的に実店舗でも同様の広がりを見せていく事が想定され、市場ポイテンシャルや成長力も期待できます。

 

BNPLの市場と将来性

BNPLの市場と将来性

 

BNPLの市場と将来性についてみていきましょう。

 

 

具体的には、以下の2社による予測値を見ていきます。

 

  1.  Worldpay社のよるBNPL市場予測
  2.  eMarketer社によるBNPL予測

 

 

まずは、世界140か国以上に顧客を持ちGAFAらも顧客に持つ世界最大のフィンテックカンパニーのWordlpay社の予測を見ていきましょう。

 

 

BNPLの市場と将来性①: Worldpayの予測

BNPLの市場規模について、Worldpayが市場の成長性について公表しているデータがあります。

 

 

Worldpayの「2020 Global Payments」レポートでは「BNPL(buy now pay later)」は世界で最も急速に成長しているeコマース決済方法と表現されています。

 

 

その証拠に、今後の北米やEMEAにおけるBNPLの市場は以下のように予測されています。

 

 

  1. 北米ではBNPLの市場シェアが2023年までに3倍になり、Eコマース決済市場の3%になる
  2. EMEA等の他地域では、BNPL市場は既にEコマース決済市場のほぼ6%を占めており、2023年には10%近くまで成長する

 

さらに、Worldpay の「Global Payments Report2021」では、以下のように予測されています。

 

 

Eコマース市場におけるBNPL の利用率は 2020年~2024年で「北米では1.6%▶ 4.5%」、「欧州では 7.4%▶13.6%」とさらなる拡大が見込まれています。

 

 

特に欧州では、BNPLの利用シェアは、2024 年には銀行送金を上回り、クレジットカードや デビットカードのシェアと同等レベルまで拡大すると見込まれています。

 

 

続いて、20年以上も歴史があり、フォーチュン500企業の2/3を顧客にもち、世界70ヶ国以上に購読者を持つ米国の市場調査会社eMarketer社の予測も見ていきましょう。

 

BNPLの市場と将来性②: eMarketer社

eMarketer社によると、2019年は約3.4兆ドルだった世界のオンライン売上高は2023年には約5.8兆ドルになると予想されています。

 

 

しかし、小売業全体の売上高に占めるEコマースの割合はまだ14%に過ぎません。

 

 

Z世代とミレニアル世代は、Eコマースを早くから頻繁に利用しており、オンラインでの買い物のしやすさ、柔軟性、豊富な品揃えを好む傾向にあります。

 

 

別の調査会社によるリサーチによれば、ミレニアル世代の約70%がオンラインでの買い物を好んでいます。

 

 

また、米国商務省によると米国では、総売上高に占めるEコマースの売上高の割合が、2020年の第1四半期から第2四半期にかけて、11.8%から16.1%以上に急増しているとのこと。

 

 

ついんず

Eコマースはまだまだこれからという事ですね

 

若い消費者を中心に従来のクレジット決済よりも、より柔軟で革新的なデジタル決済ソリューションをますます好むようになっている事からも、自然に市場が成長していく事が予想されます。

 

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BNPLのリスク

BNPLの市場ポテンシャルの高さや革新的なビジネスモデルである点は魅力ですが、リスクもあります。

 

 

BNPL利用による不払いリスクです。

 

 

今手元にお金がなくても手軽に決済ができる点がBNPLの魅力ですが、裏を返すと、本来の支払い能力を超えて決済ができてしまう事により、多額の延滞金を抱えてしまう可能性が高いという事です。

 

 

こうした利用者の不払いリスクに対して、BNPL事業者は一定の債務金額を証券化して機関投資家に売却する事でリスク移転を可能にしていますが、これは2007年に発生したサブプライムローンと本質的には同じ状況です。

 

 

つまり、サブプライムローンが不良債権化した事が引き金となって、100年に一度と言われる世界的な金融危機をもたらしたリーマンショックのように、数年後に構造的な問題が顕在化する恐れがあるという事です。

 

 

とはいえ、BNPLブームは2021年時点ではまだ始まったばかりなので、ブームには乗っかっていきたいところ。

 

 

という事で、今後に期待できる米国のBNPL銘柄を見ていきましょう。

 

米国のBNPL銘柄4選

米国のBNPL銘柄4選

米国のBNPL銘柄4つを見ていきましょう。

 

  1.  アファーム(AFFIRM)
  2.  ペイパル(PYPL)
  3.  スクエア(SQ)
  4.  マルケタ(MQ)

 

順番に見ていきます。

 

米国のBNPL銘柄①: アファーム(AFFIRM)

米国のBNPL銘柄1つ目は、「アファーム(AFFIRM)」です。

 

 

アファームは、ペイパル共同創業者のマックス・レヴチンが創業し、2021年1月にIPOでナスダックに上場したBNPLの大本命銘柄。

 

 

アファームが提供している決済サービスは、多岐にわたる業界で利用されています。

 

 

アファームが提携しているマーチャントは以下の通り。

 

<出典:Affirm prospectusより>

 

  • スポーツ用品
  • アウトドア
  • 家具・家庭用品
  • 旅行
  • アパレル
  • アクセサリー

 

など、業種や規模を問わず、幅広く利用されている事が分かります。

 

 

また、アファームは2021年8月にアマゾンとの提携を発表し、株価は大きく上昇しています。

 

 

さらに、2021年10月にはアメリカン航空との提携も発表しています。

 

 

アファームの株価チャート

 

 

 

ナスダック上場後の数か月間は株価が低迷していましたが、低迷期を抜けてからは次々と提携ニュースが発表されて、面白いように株価が上がっています。

 

 

ちょうど本記事を執筆していた2021年10月末には株価が新高値を更新したところでした。

 

 

米国のBNPL銘柄②: ペイパル(PYPL)

米国のBNPL銘柄2つ目は、「ペイパル(PYPL)」です。

 

 

ペイパルは1998年に創業した米国の電子決済サービス企業。設立したのは、PLTRのCEOであるピーター・ティールとテスラ(TSLA)のCEOであるイーロン・マスクです。

 

 

ちなみに、ピーターティールが書いた下記の著書は、米国グロース株投資家は必読の1冊です。

 

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ペイパルは2002年に⽶eBayの買収により子会社となっていましたが、2015年に独⽴しナスダックに再上場。以降、消費者や販売店向けにデジタル決済プラットフォームを提供し、グングン伸びています。

 

 

2021年3月には、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)で支払える仮想通貨決済サービスを開始し、話題を呼びました。

 

 

約2900万の加盟小売店で仮想通貨による決済サービスを可能にするなど、先進的な取り組みを行っています。

 

 

そして、21年9月には日本でBNPLを展開するベンチャー企業・ペイディを約3000億円で買収しています。

 

 

ペイパルは仮想通貨決済・BNPLなど電子決済市場で先駆的な動きを見せている会社の1つです。

 

ペイパルの株価チャート

 

 

米国のBNPL銘柄③: スクエア(SQ)

米国のBNPL銘柄3つ目は、「スクエア(SQ)」です。

 

 

スクエアはTwitter創業者のジャック・ドーシーらが2009年に設立した店舗決済ソリューションや個人向け決済アプリを提供する米国大手フィンテック企業です。

 

 

個人向け決済アプリは、「スクエアキャッシュ」と呼ばれ、ペイパル同様にアプリ内で仮想通貨取引が可能な事から若者の間でに人気があるアプリの1つです。

 

 

 

2021年8月にオーストラリアのBNPLサービス「アフターペイ」を約3兆円で買収し、スクエア決済サービスに分割払い(BNPL)が加え、利用者のカバレッジを広げています。

 

 

ペイパルとスクエアはフィンテック業界を牽引する2大巨頭で、仮想通貨決済サービスの導入やBNPL事業の買収など、似たような戦略で動いています。

 

スクエアの株価チャート

 

 

米国のBNPL銘柄④: マルケタ(MQ)

米国のBNPL銘柄4つ目は、「マルケタ(MQ)」です。

 

 

マルケタは2010年に設立され、デジタル経済の中心となりうるモダンカード発行プラットフォーマーとして最も注目されている企業のうちの1つで、2021年6月にナスダックに上場しています。

 

 

 

マルケタは、アファーム(AFRM)・ドアダッシュ(DOOR)・コインベース(COIN)などの事業者がBNPLという決済手段を使う為のプラットフォームを提供する事で一定の手数料を得ています。

 

 

マルケタ(MQ)はあらゆる業界に幅広く顧客を持っている為、BNPL利用者の増加に伴い、手数料も増えるビジネスモデルとなっています。

 

 

マルケタ(MQ)の最大顧客はスクエア(SQ)で、収益の約70%を生み出しています。

 

 

IPO後の数か月は株価が冴えていませんでしたが、相次ぐ好ニュースの発表による認知度も向上してきています。

 

 

 

 

マルケタの株価チャート

 

 

 

BNPLプラットフォームカンパニーとして、個人的には最も注目している企業です。

 

>>>【米国株】マルケタ(MQ)の魅力~2021年IPO優良銘柄~

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BNPLとは?話題の米国BNPL銘柄4つを厳選して紹介: まとめ

BNPLとは何か?、その市場性やリスク、そして注目の米国株BNPL関連銘柄を4つ紹介してきました。

 

今後、期待ができる米国のBNPL銘柄4つは以下です。

 

  1.  アファーム(AFFIRM)
  2.  ペイパル(PYPL)
  3.  スクエア(SQ)
  4.  マルケタ(MQ)

 

個人的には、2021年にIPOでナスダックに上場したばかりの「アファーム」と「マルケタ」に注目&期待をしています。

 

 

米国株はBNPL関連銘柄以外にも優良な企業がゴロゴロあります。

 

 

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以上、BNPLとは?話題の米国BNPL銘柄4つを厳選して紹介でした!

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