リボンゴ・ヘルス(LVGO)から学ぶ株価暴騰と下落に影響を与えたニュース

  • 2020年8月14日
  • 2021年5月20日
  • US.STOCK

本記事では、今後の投資銘柄選定や、類似銘柄の株価動向予測やパターン分析などに参考にする為に個人的に気になる企業や市場参加者の注目度が高い企業の情報を備忘目的で記事に纏めています。

 

 

【想定読者】 株式投資初心者・米国株投資初心者・これから株式投資を検討している人

 

 

リボンゴ・ヘルス(LVGO)は、2019年にナスダックに上場した糖尿病やうつ病などの慢性疾患患者向けのモニタリングサービスを提供している優良ヘルステックカンパニー。

 

 

2020年に入ってから、株価が急速に伸び始め、特に7月以降株価は爆騰を続け、8月には大きく下落するジェットコースターのような動きを見せています。

 

 

本記事では、2020年7月~8月の株価暴騰と下落のきっかけになったニュースや出来事を簡潔に纏めていきます。

 

 

リボンゴ・ヘルス(LVGO)のケースを他銘柄への投資の際の事例として役立てられれば幸いです。

 

リボンゴ・ヘルス(LVGO)から学ぶ株価暴騰と下落に影響を与えたニュース

リボンゴ・ヘルス(LVGO)の株価

LVGOの株価推移

 

まずは、リボンゴ・ヘルス(LVGO)の株価のトレンドを見てみましょう。

 

 

リボンゴ・ヘルス(LVGO)の株価は、2020年3月に底値をつけてから、右肩上がりに急速に、力強く上昇を続けています。

 

 

このような動きは、リボンゴ・ヘルス(LVGO)に限らず、多くの銘柄に見られている1つの傾向です。

 

 

理由は、米国経済は全米経済研究所いより正式にリセッションに突入した事で、FRBによる金融緩和策や政府による過去に例を見ない大規模な財政政策が打ち出された為です。

 

 

現在、株式市場ではいわゆる金融相場が始まったばかり

 

 

その金融相場の波にのった数ある銘柄の1つがリボンゴ・ヘルス(LVGO)です。

 

 

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マーケット全体のトレンドの波が上向きである状況ではありますが、全体の調整が入ったり、リボンゴ・ヘルス(LVGO)特有の事情により株価は変動しています。

 

 

「どんな事情が株価に影響を与えているのか」を具体的に見ていきましょう。

 

リボンゴ・ヘルス(LVGO)から学ぶ株価暴騰と下落に影響を与えたニュース

リボンゴ・ヘルス(LVGO)の株価は特に2020年7月と8月に大きく動きました。

 

 

この1カ月間で「暴騰」と「暴落」のジェットコースター級の動きを見せています

 

 

どんなニュースが、リボンゴ・ヘルス(LVGO)の株価暴騰と下落に影響を与えたのでしょうか?

 

 

株価に影響を与えたニュースは主に3つです。

 

  1.  利益警告のアップサイド
  2.  テラドック(TDOC)による買収
  3.  2020年第二四半期決算

 

具体的に見ていきましょう。

 

リボンゴ・ヘルス(LVGO)の株価に影響を与えたニュース①:  利益警告のアップサイド

 

リボンゴ・ヘルス(LVGO)の株価に影響を与えたニュース1つ目は、利益警告のアップサイドです。

 

 

7月上旬に、サプライズニュースとして利益警告のアップサイドが発表され、2020年の第2四半期売上高予想のガイダンスが上方修正されました。

 

 

このニュースを受けて、株価は70ドル台で推移していたのが、一気に+約20%ほど上昇し90ドル台へ突入。

 

 

その後も買いが続き、新高値を更新。120ドル台まで駆け上がりました。

 

 

その後も一時的な調整も入りましたが、8月上旬の第2四半期決算前には150ドルを付けています

 

 

リボンゴ・ヘルス(LVGO)の事例からも分かるように、利益警告のアップサイドは、株価上昇の起爆剤、つまり、買い材料になってきます。

 

 

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リボンゴ・ヘルス(LVGO)の株価に影響を与えたニュース②: テラドック(TDOC)との合併

 

リボンゴ・ヘルス(LVGO)の株価に影響を与えたニュース2つ目は、テラドック(TDOC)との合併です。

 

 

結論から言うと、合併のニュースにより株価はその日に20%近く暴落しました。

 

 

リボンゴ・ヘルス(LVGO)の株価は、8月6日の第2四半期決算目前まで、アクセル全開で上昇を続けており、さらに、8月4日にトランプ大統領が「リモート診療の規制緩和に関する大統領令にサインした」という好材料ニュースも出ていました。

 

https://twitter.com/YasLovesTech/status/1290440576014393344?s=20

 

 

そんな中で、誰もが予想だにしなかった買収という大きなニュースが突然、飛び込んできました。

 

 

このニュースをみた時は、「遠隔医療サービスを提供する両社の合併は、お互いの強みを相互補完し合って大きなシナジーを生み出せるから非常にポジティブな合併」という印象を持ちました。

 

 

ところが、「買収のニュースが株価にどのような影響を与えるか」なんて、全く検討も付きません。

 

 

1人で勝手ににアタフタしていたら、一気に株価下がり始めました。

 

 

 

最大で約20%の下落です。

 

 

株価が下落した理由をじっちゃまは下記のように解説しています。

 

 

 

投資家が投げ売っている主な理由は、爆速で成長しているリボンゴ・ヘルス(LVGO)の成長率が合併により鈍化する事を嫌気しているから。

 

 

株式交換の為、買収側であるテラドック(TDOC)の株価が下がれば、買収されるリボンゴ・ヘルス(LVGO)の株価も連れ安になるという状況が続いているようです。

 

 

ただ、本記事の執筆時では、合併が確定した訳ではありません。

 

 

あくまでもリボンゴ・ヘルス(LVGO)とテラドック(TDOC)両社から、合併のニュースが発表されただけ。

 

 

株主が株主総会で合併に反対すれば、今回の話は破断になる可能性も残されています。

 

 

破断になった場合は、リボンゴ・ヘルス(LVGO)株の大きな買戻しが入る可能性もありますね。

 

 

リボンゴ・ヘルス(LVGO)の株価に影響を与えたニュース③:  2020年第2四半期決算

 

リボンゴ・ヘルス(LVGO)の株価に影響を与えたニュース3つ目は、2020年第2四半期決算

 

 

8月6日を予定していた決算発表ですが、テラドック(TDOC)との合併ニュースと合わせて8月5日にフライングで発表されていました。

 

https://twitter.com/YasLovesTech/status/1291191766272495617?s=20

 

 

大方の予想通りの好決算でしたが、合併のニュースによる株価下落の歯止めをかけるほどの材料にはなりませんでした。

 

 

短期間で大きく上昇を続けた事もあって、合併のニュースに嫌気が指した株主による売りが続いている印象です。

 

 

似たようなケースが、ファストリ―(FSLY)でも見られています。

 

 

一足先に決算を発表したエッジコンピューティングのファストリ―(FSLY)も好決算だったにも関わらず、株価は一時、約20%ほど下落。

 

 

米中関係の悪化により、ファストリ―(FSLY)の売上の約12%を閉める最大顧客であるTikTokの米国での事業閉鎖orマイクロソフト社への事業売却の話が浮上しているからです。

 

 

今回のリボンゴ・ヘルス(LVGO)とファストリ―(FSLY)の件は、好決算が出ても、一時的な材料次第では株価は大きく下げる事がよく分かるケースですね。

 

 

ただ、マーケットが金融相場にあり、しかも好決算を出し続けている銘柄は「買い」だと思っています。

 

 

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保有中のリボンゴ・ヘルス(LVGO)の株はどうなる?

 

 

テラドック(TDOC)に買収される事で、保有中のリボンゴ・ヘルス(LVGO)株の取扱いはどうなるのでしょうか?

 

 

今回は、株式交換による合併です。

 

 

SBI証券のヘルプを見てみると、下記のように明記されています。

 

 

お客さまが特定口座で保有されている株式で、スピンオフ、買収・合併(株式交換・現金交換等)、ライツイシュー、資本返還、ETFにおけるキャピタルゲインの配分等の権利処理が発生した場合、当該株式残高は一般口座に振替えられます。

<SBI証券ヘルプ>

 

 

この文言を見る限りでは、証券口座においては、LVGOは株式交換に伴い「特定預かり」から「一般口座」への振替が強制的に行われるようです。

 

 

また、SBI証券に問い合わせをされた方のTwitterコメントをみてみましょう。

 

 

 

具体的な移行時期については決まっていないようですね。

 

 

ついんず

合併が確定した訳ではなく、破談になる可能性もありますからね。。。。

 

 

株式交換比率については、リボンゴ・ヘルス(LVGO)のホームページを見ると、2020年8月5日付けでプレスリリースが出ています。

 

 

LVGO株式交換比率説明

 

 

プレスリリースを見る限りでは、「LVGO1株=0.5920 TDOC株+$11.33」に交換する模様。

 

 

私は、利確も検討していた時期だったのでLVGO株は全て売却し、その後TDOC株を購入し直しました。

 

 

リボンゴ・ヘルス(LVGO)から学ぶ株価暴騰と下落に影響を与えたニュース: まとめ

 

リボンゴ・ヘルス(LVGO)を事例に、株価の暴騰や下落に影響を与えたニュースを紹介してきました。

 

 

金融相場というマーケット全体がアップトレンド下にある中でも、個別ニュースにより株価は大きく乱高下します。

 

 

リボンゴ・ヘルス(LVGO)の場合は、主に下記の3つのニュースが株価変動に影響をを与えました。

 

 

  1.  利益警告のアップサイド
  2.  テラドック(TDOC)との合併
  3.  2020年第二四半期決算

 

ニュースによる一時的な大きな株価下落に直面すると、さらなる下落を恐れて損切りしたくなりますが、金融相場という大きなトレンドと、企業業績を踏まえて、冷静に投資判断をしていきたいですね。

 

 

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以上、リボンゴ・ヘルス(LVGO)から学ぶ株価暴騰と下落に影響を与えたニュースでした!!

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