米国株の決算は個人投資家にとって「最重要材料」である理由

  • 米国株の決算は投資判断をする上でなぜ重要なのか?

 

そんな疑問に答えます。

 

本記事では、私自身が米国株投資を行う中で、「過去に抱いていた疑問」や「今後の投資判断において非常に重要だ」と感じた内容について備忘目的で記事に纏めています。

 

 

【想定読者】 株式投資初心者・米国株投資初心者・これから株式投資を検討している人
ついんず

個別株を売買するタイミングって難しいですよね。

 

 

「うわっ、迷ってる間に高値更新しちゃって、乗り遅れた。」

 

 

「勇気を振り絞って、買ったら高値掴み。しかも、今は株価が20%下落して含み損。」

 

 

上記のようなケースは米国株投資をする人なら誰でも一度は経験すると思います。

 

 

私がずっと難しいと思っていたのは、「何を根拠に売買すれば良いか?」

 

という疑問に対する明確な答えが見つからなかった事です。

 

 

しかし、最終的に1つの結論に至りました。

 

 

それは「米国株の決算発表の善し悪しで株式売買の判断をする」という事です。

 

 

本記事を読む事で、「米国株の決算発表がなぜ重要なのか」、「良い決算発表のあった企業の株価の推移」を具体的に知る事ができます。

 

 

米国株の決算は個人投資家にとって最重要材料である理由

米国株の決算はなぜ投資判断に重要なのか?

米国企業の決算は株式投資を行う上でなぜ重要なのでしょうか?

 

 

その理由は、個別株の売買タイミングで最も安全性の高い判断材料だから。

 

 

これは、30年以上投資銀行に勤め、機関投資家への情報提供やアドバイスを行っていた「じっちゃま」から学んだ事です。

 

 

個人的には、米国株への投資を行う中で「企業決算の重要性」を知る事ができたのは、投資活動を継続していく中で最もインパクトのある発見でした。

 

 

なぜなら、弱小投資家でも明確な判断基準、軸ができ、売買の判断に迷いがなくなるからです。

 

 

決算の善し悪しによって、「売るか・買うか、ホールドするか」といった明確な売買ルールに基づいて機械的に判断ができるようになります。

 

 

具体的にみていきましょう。

 

 

米国株の決算を軸にした株式売買ルール?

米国株の決算を軸にした場合、株式売買の判断は非常に明確かつシンプルになります。

 

 

決算発表に基づいた米国株の売買ルールは以下の通り。

 

 

  1. 良い決算 ▶ 「新規買い」& 既に保有していれば「ホールド」
  2. 悪い決算 ▶ 「購入見送り」 & 既に保有していれば「売り」

 

ルールはこれだけです。

 

 

日々の細かいニュースで悪材料や好材料に振り回される事が多くなりがちですが、各企業の「決算発表」という大きな拠り所ができると、判断に迷いがなくなりますね。

 

 

企業はマーケットに参加するプレーヤーなので、プレーするフィールドである市場環境や経済状況によってはリスクが出る可能性もありますが、「好不況関係なく好決算が出せる企業は買い」といういうのはシンプルかつ合理的な判断だと思います。

 

 

むしろ、不況下という逆風の中で好決算が出せる企業は「買い」たいですよね。

 

 

では、どうやって米国個別企業の決算が「良い決算だった」と判断するのでしょうか?

 

 

ついんず
良い決算の定義は何でしょうか?

 

 

具体的にみていきましょう。

 

米国株の決算時に注目する指標3つ

 

米国株の良い決算を定義する上で参考にするのは、以下の3つの指標です。

 

 

  1.  EPS (Earnings Per Share)
  2.  売上高 (Revenue)
  3.  ガイダンス

 

 

参考にするのは、各企業のEPS(1株辺り利益)売上高企業の財務部長が予測する来季/通年の業績予想の3つです。

 

 

じっちゃまが言っている判断の仕方は下記の通り。

 

 

 

  1. 上記①~③の全てが、コンセンサス予想を上回る事ができれば良い決算
  2. どれか1つでも欠けていたら「良い決算」ではない

 

 

3つの指標の全てがコンセンサス予想を上回った事が確認できたら、安心して「買い」という事ですね。

 

 

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でも、米国企業が良い決算を出した後に、株を買ったら本当に儲かるのでしょうか?

 

 

そういう疑問が出てくると思います。

 

 

これから実際に好決算を出した米国企業の株価の推移をみてみましょう。

 

好決算を出した米国企業の株価推移

好決算企業を叩きだした企業と決算後の株価推移の一例をみていきましょう。

 

今回は下記2つの企業をみていきます。

 

  1.  Zoom Video Communications (ズームビデオコミュニケーションズ)
  2.  Crowdstrike Holdings Inc (クラウドストライク )

 

 

2つの企業に共通しているのは、SaaS銘柄であり、サブスクリプション型のビジネスモデルを採用している点です。

 

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順番に見ていきましょう。

 

好決算を出した米国企業の株価推移事例①: Zoom Video Communications

好決算を出した米国企業の株価推移事例1つ目は、「Zoom Video Communications」です。

 

 

2020年の新型コロナウイルスのパンデミックにより、人々の働き方が大きく変わり、在宅ワークシフトが加速しています。

 

在宅ワークで会議等を行う為のビデオコミュニケーションツールを提供しているのがZOOM(ティッカーシンボル:ZM)です。

 

 

そんなズームの2020年6月2日の第二四半期決算の結果が下記です。

公表日時期間の終わり1株当たり利益利益予想売上/売上予想
2020年09月04日07/2020/  0.44/  488.03M
2020年06月02日04/20200.2/  0.09328.17M/  203.53M
2020年03月04日01/20200.15/  0.07188.25M/  176.55M
2019年12月05日10/20190.09/  0.03166.59M/  155.97M
2019年09月05日07/20190.08/  0.01145.83M/  130.34M
2019年06月06日04/2018-0.02/  —60.07M/  —

<出典:Investing.com

※スマホ左スクロールできます。

 

前回の決算は2020年6月2日。その際のEPSと売上高はコンセンサス予想を大幅に上回っています。

 

 

ちなみにガイダンスは、「決算リリースもしくは、決算発表後のカンファレンスコール内で提示される」ようです。

 

 

 

6月2日の決算以降のZOOMの株価はどのように推移したのでしょうか?

 

 

6月2日の決算時の株価は202ドルでしたが、7月2日時点での株価は259ドル。右肩上がりで伸びています。

 

 

一時的な調整はありますが、好決算を連発しているので、決算後に飛び乗ってもホールドし続けていたら爆益ですね。

 

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好決算を出した米国企業の株価推移事例②: Crowdstrike Holdings Inc

好決算を出した米国企業の株価推移事例2社目は、「Crowdstrike Holdings Inc」です。

 

クラウドストライクは、2019年にIPOでナスダックに上場した元マカフィー出身者が立ち上げたセキュリティクラウド企業。日常業務のクラウドシフトやズーム同様に場所を選ばず働くスタイルにシフトする中で、どこからでも安心してネットワークにアクセスできる環境をセキュリティ面から担保するサービスを提供してます。

 

 

平たく言うと、数あるリモートワーク関連銘柄の中でもセキュリティ分野の代表銘柄ですね。

 

 

そんなクラウドストライクの2020年6月2日の第二四半期決算の結果が下記です。

 

公表日時期間の終わり1株当たり利益EPS予想売上売上予想
2020年09月04日07/2020/  -0.06/  173.1M
2020年06月02日04/20200.02/  -0.06178.08M/  165.38M
2020年03月19日01/2020-0.02/  -0.08152.11M/  137.78M
2019年12月05日10/2019-0.07/  -0.11125.12M/  118.81M
2019年09月05日07/2019-0.18/  -0.23108.11M/  103.77M
2019年07月18日04/2018-0.17/  —47.29M/  —

<出典:Investing.com

※スマホ左スクロールできます。

 

前回の決算はズーム同様に2020年6月2日。その際の、EPSと売上高はコンセンサス予想を上回っています。

 

 

6月2日の決算以降のクラウドストライクの株価はどのように推移したのでしょうか?

 

 

6月上旬の株価は90$近辺でしたが、6月下旬には新高値をつけ、7月上旬には100$を超えています。

 

 

決算後に買い、1か月間ホールドしておけば利益は出ているパターンです。

 

クラウドストライクについて、詳しくは下記の記事に纏めています。

 

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米国株の決算は上場後の日が浅い企業ほど重要

米株の決算の重要性は、「IPO後の歴史が浅い企業ほど重要」です。

 

 

コカ・コーラやプロクター&ギャンブルなどのように、既にブランドやコーポレートバリューを確立している企業は、決算が多少こけても株価への影響は限定的ですが、新興企業は顧客やマーケットとの信頼関係が浅い為、判断材料は「決算」しかないから

 

いわゆるバリュー株は、あまり決算の重要性は高くないという事です。

 

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とにかく、上場後1、2年の企業やグロース株は「決算」「決算」「決算」で、決算結果がコンセンサス予想を上回る事が重要です。

 

 

 

そういう点では、ズームやクラウドストライクは2019年のIPO後、一度も決算を失敗していない理想的な銘柄ですね。

 

 

ズームやクラウドストライク同様に、2019年にナスダックに上場後、好決算を連発し、2020年に爆発的に上昇している銘柄の1つがリボンゴ・ヘルスです。

 

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一方で、IPOしたばかりの企業は、IPO後初の決算が良好でも、短期的には株価が上向かないケースもあるようです。

 

 

例えば、2020年6月にナスダックに上場したズームインフォ(ZI)やロイヤリティファーマ(RPRX)は低空飛行中です。

 

>>>ズームインフォ(ZI)のIPO後初決算とマーケットリアクション

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ロイヤリティファーマ(RPRX)の IPO後初決算と株価推移

 

米国株の決算は個人投資家にとって最重要材料である理由: まとめ

米国株の決算は個人投資家にとって最重要材料である理由をみてきました。

 

 

簡単に振り返っていきます。

 

 

米国株の決算は投資判断の中で最重要指標

 

 

【決算に基づいた株式売買のルール】

  1.  良い決算が出れば、新規買い&ホールド
  2.  悪い決算が出れば、売り&購入見送り

 

 

【米国株の良い決算の定義】 以下の3つの指標、全てがコンセンサス予想を上回る事。

  1.  EPS
  2.  売上高 (Revenue)
  3.  ガイダンス

 

 

私自身、買い遅れた銘柄が多いのですが、決算結果まで待ってから売買判断をするようなクセをつけていきたいと思います。

 

 

IPO(新規公開株)のようにこれから市場で売買可能になる銘柄の見分け方については、下記の記事に詳しく纏めています。

 

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以上、米国株の決算は個人投資家にとって最重要材料である理由でした!

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