米国の「高配当株はおすすめしない」理由5つ~高配当株に潜むデメリットを解説~

  • 米国の「高配当株はおすすめしない」って聞く事があるけど何でなの?

 

そんな疑問に答えます。

 

 

【想定読者】 株式投資初心者・米国株投資初心者・これから株式投資を検討している人

 

 

「米国の高配当株」と聞くと、「高利回り銘柄や連続増配株も多く、たくさん配当がもらえんでしょ!? 」とプラスのイメージを持ちがち。

 

 

 

実際、多くの米国株関連書籍でも米国の高配当株を推奨しているのでメリットばかり強調され、実はデメリット、つまり、おすすめしない理由はあまり表に出ていません。

 

 

 

そこで、本記事では、米国の「高配当株投資をおすすめしない理由」について具体的に解説します。

 

 

本記事を読む事で、「米国の高配当株投資」のあまり明らかにされていないデメリットを知る事ができます。

 

 

早速見ていきましょう。

 

米国の「高配当株はおすすめしない」理由5つ~高配当株に潜むデメリットを解説~

米国株の「高配当株はおすすめしない」理由5つ

米国株の「高配当株はおすすめしない」理由5つ

米国株の「高配当株はおすすめしない」理由は主に以下の5つです。

 

 

  1. 元手がないと大きな資産形成ができない
  2. 高配当投資は成長しない株への投資
  3. 配当の減配・無配リスクあり
  4. 投資効率が悪い
  5. 銘柄選定が難しい

 

順番に見ていきましょう。

 

米国株の「高配当株はおすすめしない」理由①: 元手がないと大きな資産形成ができない

米国株の「高配当株はおすすめしない」理由1つ目は、「元手がないと大きな資産形成ができない」です。

 

 

ベストセラーとなった書籍『21世紀の資本』の著書であるフランスの経済学者トマ・ピケティ氏は「r>g」というシンプルな式で、「資産運用により得られる富は、労働により得られる富よりも成長が早い」という事を証明しました。

 

 

ついんず

「資産やお金を持っている人ほど富む速度も加速する」という残酷な真実ですね。

 

 

例えば、

 

  1. 100万円の投資資金を持っている人
  2. 1,000万円の投資資金を持っている人

 

 

が配当利回り3%/年間の個別株に投資をした場合のインカムゲインは、ざっくり以下の通りです。

 

 

  1. 100万円の投資資金を持っている人:  30,000円/年
  2. 1,000万円の投資資金を持っている人: 300,000円/年

 

 

当たり前ですが、元手が多い人の方が得られる配当も多いです。

 

 

また、ここで注目したいのは、100万円の投資資金を高配当銘柄に投資をしたところで、年間30,000円しか増えないという事実です。

 

 

つまり、投資資金力の低い人が高配当株に投資をしても資産形成には莫大な時間がかかるという事。

 

 

なので、投資資金が少ない段階では以下の2つを目指す事が近道になります。

 

 

  1.  配当(インカムゲイン)狙いの投資ではなく、キャピタルゲインを狙いに行く
  2.  投資資金を増やす

 

 

キャピタルゲインを狙うには、米国のグロース株への投資やビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨が有力な投資対象になります。

 

 

また、「投資資金を増やす」為の手段としてオススメなのは「ブログ」です。

 

 

ブログで月3万円が稼げれば、年間で約36万円の収入が得られます。

 

 

これは、1,0000万円の投資資金を得られたのと同等の効果が出る事を意味するので、相当のインパクトがあります。

 

 

「米国株」投資を「ブログ」は、相性が良く、「ブログで稼いだお金を米国株に投資する」という好循環をが生まれるので非常にオススメです。

 

>>>米国株ブログと投資のハイブリッド運用をおすすめする理由【知らないと大きな差がつきます】

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米国株の「高配当株はおすすめしない」理由②: 高配当投資は成長しない株への投資

米国株の「高配当株はおすすめしない」理由2つ目は、「高配当投資は成長しない株への投資」です。

 

 

 

高配当銘柄は、その名の通り「配当利回りの高さ」が特徴ですが、配当が高いという事は企業が生み出した利益を事業の成長には使わずに、株主に還元している事を意味します。

 

 

 

言い換えると、高配当銘柄は既に世の中に浸透しているモノやサービスを提供している「成熟企業」であり、同時に既に飽和状態の市場におけるプレイヤーであると言えます。

 

 

 

具体的には以下のような事業や企業が該当します。

 

 

  • たばこ事業:アルトリア(MO)、フィリップモリス(PM)
  • 石油事業:エクソンモービル(XOM)、シェブロン(CVX)
  • 通信事業:エーティアンドティー(T)

 

 

上記に挙げた企業は世界的に成功をおさめ、知名度も高い企業ですが、ひと昔前に「旬」だったという共通点があります。

 

 

 

「これから劇的な成長を目指す」ようなトレンドや勢いはない為、「株価が大きく上がる可能性は低い」ので、資金力が低い人ほど、こうした高配当株はおすすめしない、というよりもキャピタルゲインを狙った方が良いです。

 

 

米国株の「高配当株はおすすめしない」理由③: 配当の減配・無配リスクあり

米国株の「高配当株はおすすめしない」理由3つ目は「 配当の減配・無配リスクあり」です。

 

 

配当利回りは高いほど良いのですが、極端に高すぎる配当利回りは「配当が減る減配リスク」や倒産してしまうリスクがあります。

 

 

例えば、一般的に高配当銘柄と言われる配当利回りは「3%~5%」ほどですが、配当利回りが8%以上になると倒産リスクが高いと言われています。

 

 

 

なので、目先のリターンの大きさに目を奪われて、極端に高過ぎる配当利回りとなっているに投資をするのはリスクリワード的にみても回避した方が無難。

 

 

 

なので、配当利回りが8%を超える高配当銘柄はおすすめしないです。

 

 

3~5%の高配当を出すのは「どんなセクター?」「どんな企業?」を知りたい人は、例えば、米国株のヒートマップツールで有名なfinviz(フィンビズ)でS&P500銘柄の配当率が簡単に調べられます。

 

 

<参考:スクリーンショット時にfinvizで見たエクソンモービルの配当率と配当金額>

 

米国株のヒートマップツールのfinviz(フィンビズ)の特徴や使い方については詳しくは下記の記事で紹介しています。

 

>>>フィンビズ(finviz)~ヒートマップで米国株式市場の状況が一目で分かるツールを解説~

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フィンビズ(finviz) ~ヒートマップで米国株式市場の状況が一目で分かるツールを解説~

 

米国株の「高配当株はおすすめしない」理由④: 税金が二重に取られる

米国株の「高配当株はおすすめしない」理由4つ目は「税金が二重に取られる」です。

 

 

米国の高配当株は配当金は、以下のように「二重課税」で約30%の税金が取られます。

 

 

  1. 米国にて10%が課税
  2. 差し引かれた後の残りの90%部分に対しては日本で20.315%が課税

 

 

ついんず

約30%取られるのは痛いですね・・・・

 

米国にて課税される10%分は確定申告で外国税額控除を使えば、還付可能ですが、手続きがめんどくさいので実際にはやらないと思いますw

 

米国株の「高配当株はおすすめしない」理由⑤: 銘柄選定が難しい

米国株の「高配当株はおすすめしない」理由5つ目は「銘柄選定が難しい」です。

 

 

下記のようなツイートをしている人がいました。

 

初心者に高配当投資がお勧めできない理由

高配当投資には
①株価が上がる良い銘柄か判断する
②配当的にも良い銘柄か判断する

という2ステップが必要です。
初心者にこの2つは判断出来ません。

なので①だけでいい個別株投資、もしくは
①すら必要ないインデックス投資がおすすめです

 

 

米国株の高配当投資は、本記事内で挙げてきた「高配当株はおすすめしない理由」を凌駕するだけの「銘柄選定ができるか」が最も重要になるので、投資初心者が見極めるのはかなり難しいのが事実。

 

 

それでも、「米国株高配当投資」を行いたい人は高配当株投資のプロの力を借りるのがおススメです。

 

 

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米国株の「高配当株はおすすめしない」本当の理由

米国株の「高配当株はおすすめしない」本当の理由

米国株の「高配当株はおすすめしない」理由について、一般論的な書き方をしてきましたが、ぶっちゃけて言うと「自分が損した経験がある」が本当の理由です。

 

 

 

例えば、昔はバリュー株の代表格である石油メジャーのエクソンモービル(XOM)株を保有しており、結果は説明するまでもなく、「かなり損」をしました。

 

 

損をした理由を振り返ってみると、以下の4つが当てはまります。

 

 

  1.  高配当だけど株価は暴落
  2.  市場のトレンドに逆行
  3.  下がり続ける株価に耐え切れず
  4.  金融相場ではグロース株が強かった

 

 

一般的に米国の高配当株は基本的に過去に流行った銘柄が多く、銘柄によっては手掛けている事業が既に”時代遅れ”となっている企業も含まれます。

 

 

 

ついんず

いわゆる昔は”旬”だった銘柄です。

 

 

旬だった銘柄は、「あたかも今も旬」であるかのように「高配当」という魅力を出しているのですが、実はそういう銘柄の多くは、株価が過去の高値から大きく下落しており、チャート的に割安に見えたとしてしても底値がどこになるかを見極めるのは困難な危うさを持っています。

 

 

下記の画像は私が実際にエクソンモービル(XOM)の株を購入したタイミング(IN)と売却したタイミングの履歴です。

 

 

カビュウ(Kaview)の画面>

 

当時、私はエクソンモービル(XOM)の株価が下がっている時に、「これは長期的にみて割安」だと思い、3回もナンピン買いをしましたが、そこからさらに株価は下落しました。

 

 

ついんず

高配当でインカムゲインでるけど、それ以上に株価が下げてるからめちゃくちゃ損してる・・・

 

という状況を経験しました。

 

 

当時、米国株式市場は金融相場に入ったばかりで、バリュー株には不利な地合いで、かつトレンドを失っているバリュー株は容赦なく叩き売られ、「株価がいつまで下落し続けるか分からない」状態。

 

 

ついんず

下がり続ける銘柄をこれ以上、ホールド、ナンピン買いしていく強い精神力と忍耐力、資金力はなくなったのは言うまでもありません。

 

 

この体験から、バリュー銘柄は全て損切り。

 

 

損切りした金額をNIOやクラウドストライク(CRWD)、テスラ(TSLA)などのグロース株に投入し、損失以上のキャピタルゲインを得る事ができたので、結果オーライとなったのですが、バリュー株からは足を洗いました。

 

 

現在は、バリュー株的な性質を持っている2020年に上場したばかりのロイヤリティファーマ(RPRX)ぐらいしか持っていません。

 

 

ロイヤリティファーマ(RPRX)は既に黒字化しており、上場時点で配当金も出しています。

 

 

投資の神様バフェットも購入した事で話題になりました。

 

 

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米国の「高配当株はおすすめ」の理由

米国の「高配当株はおすすめ」の理由

米国株の「高配当株はおすすめしない」理由を見てきましたが、「高配当株がおすすめ」の理由も参考までにみておきましょう。

 

 

  1. 米国は高利回り銘柄や連続増配株が多い
  2. 毎月配当が入るポートフォリオが作れる

 

順番にみていきます。

 

米国の「高配当株はおすすめ」の理由①: 米国は高利回り銘柄や連続増配株が多い

米国の「高配当株はおすすめ」の理由1つ目は、「 米国は高利回り銘柄や連続増配株が多い」です。

 

 

 

日本株投資では、「株主優待」目当てで投資をする人もいるので「優待」を手厚くする傾向がありますが、米国企業は、「売上、利益、キャッシュ」を重視する株主が多いのが特徴。

 

 

 

こうした株主への利益還元がシビアに見られる為、成熟した米国企業の多くは「配当金」を重視する傾向にあります。

 

 

 

米国企業の中には「連続増配」と言って、毎年配当金を増やしていく企業があり、日本では30年以上連続増配している企業は花王1社だけにも関わらず、米国では連続増配年数が30年以上の企業がゴロゴロあります。

 

 

 

ついんず

例えば、ジョンソンエンドジョンソンやコカ・コーラは連続増配年が50年以上です。

 

 

米国株は「高配当+連続増配」銘柄が多いので、高配当投資によるインカムゲインを軸に投資をしている人にとっては、人気があります。

 

 

米国株の連続増配株の探し方について興味がある人は、下記の記事をどうぞ。

 

 

連続増配している企業の多さに驚くと思います。

 

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米国の「高配当株はおすすめ」の理由②: 毎月配当が入るポートフォリオが作れる

米国の「高配当株はおすすめ」の理由2つ目は、「毎月配当が入るポートフォリオが作れる」です。

 

 

米国個別株投資の場合、四半期に一度企業から配当金が出ますが、配当金の支払い時期は企業によって異なります。

 

 

米国株の配当金支払い時期は主に3つのグループに分かれます。

 

 

  1.  1月・4月・7月・10月 配当銘柄グループ
  2.  2月・5月・8月・11月 配当銘柄グループ
  3.  3月・6月・9月・12月 配当銘柄グループ

 

 

上記3つのグループに属する企業の中から1銘柄以上選び、投資をすれば毎月配当金がチャリンチャリン入ってくるポートフォリオが作れます。

 

 

ついんず

配当金が少なかったとしても、いわゆる「不労所得」を体験できるので、良い経験になります。

 

 

毎月配当が入るポートフォリオの作り方について、下記の記事で詳しく紹介しています。

 

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米国の「高配当株はおすすめしない」理由5つ~高配当株に潜むデメリットを解説~: まとめ

米国の「高配当株はおすすめしない」理由について紹介してきました。

 

 

 

米国株の「高配当株はおすすめしない」理由は主に以下の5つです。

 

  1. 元手がないと大きな資産形成ができない
  2. 高配当投資は成長しない株への投資
  3. 配当の減配・無配リスクあり
  4. 投資効率が悪い
  5. 銘柄選定が難しい

 

 

既に投資資金を十分に持っている人は、高配当銘柄への投資により、毎月配当が入るポートフォリオを構成するインカムゲイン重視のスタイルでも良いのですが、投資資金がまだ少ない人は、

 

 

  1. ブログなどの副業で「投資資金を作る」「投資資金を増やす」ところから始め、
  2. そこで得たお金をキャピタルゲインを得られるグロース株に回して投資元本を増やす戦略をとっていきましょう。

 

 

特に、米国のグロース株は、「テンバガー」(株価10倍)も目指せるので銘柄選定の目利き気力を高められるようにしていきたいですね。

 

 

>>>米国株のテンバガー候補!厳選した6銘柄を紹介【銘柄探しのヒントあり】

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以上、米国の「高配当株はおすすめしない」理由5つ~高配当株に潜むデメリットを解説~でした!!

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