- クラウドストライクの強みは?
- クラウドストライク(CRWD)の決算結果は?
- クラウドストライク(CRWD)の決算前後の株価推移は?
そんな疑問に答えます。
本記事では、今後の投資銘柄選定や、類似銘柄の株価動向予測やパターン分析などを参考にする為に、市場参加者の注目度が高い企業であるクラウドストライク(CRWD)について調べた内容を纏めています。
クラウドストライク(CRWD)は将来性が高く期待されている企業で、優良グロース株の1つ。
2019年にIPOでナスダックに上場してから一度も決算をミスしていない超優秀な米国企業です。
本記事では、クラウドストライクの強み、IPO時点の情報、直近の決算内容などについて詳しく解説します。
本記事を読む事で、クラウドストライク(CRWD)の強みや魅力を理解する事ができます。
クラウドストライク(CRWD)とは?
クラウドストライク(CRWD)は、PCやスマホ・IoT機器などのエンドポイントデバイスそのものやデータの安全性を担保するプラットフォームをクラウドベースで提供している企業です。
マカフィーでCTOまで務めたエンジニアであるジョージ・カーツが、同僚と一緒に2011年に設立した企業で、カリフォルニア州に本拠を置いています。
クラウドストライク(CRWD)が提供するエンドポイントセキュリティプラットフォームは、Fortune100の大企業の約半分の企業をはじめ、世界に名だたる企業が導入。
日本にも2018年に進出し、竹中工務店、ソニー、バンダイナムコなどの大手企業でクラウドストライク(CRWD)のプラットフォームが導入されています。
クラウドストライク(CRWD)はサブスクリプションモデルを採用している為、収益見通しがしやすく、また、導入ハードルが低い事からも企業規模を問わず多くの顧客が利用し、顧客維持率が高い点も特徴です。
その証拠に、クラウドストライク(CRWD)は2019年にナスダックに上場後、これまで一度も決算をミスしておらず、ズーム(ZM)のようにパーフェクト決算を出し続けている数少ない一握りの超優良企業となっています。
とりわけ2020年は、新型コロナウイルスのパンデミックにより、リモートワークが加速した事で、エンドポイントデバイスのセキュリティをクラウド上で担保できる技術とプラットフォームをもったクラウドストライク(CRWD)は一気に注目度が高まりました。
クラウドストライク(CRWD)について、もう少し具体的に見ていきましょう。
クラウドストライク(CRWD):2019年にIPOした米国株
クラウドストライク(CRWD)のIPO情報一覧は下記の通り。
IPO実施時期 | 2019年6月12日 |
ティッカーシンボル | CRWD |
発行株数 | 7,000万株 |
価格 | 34ドル |
引受け幹事 | ゴールドマンサックス JPモルガン メリルリンチ バークレイズ |
クラウドストライク(CRWD)は、2019年6月12日に米国のナスダック市場に上場したばかりのグロース株です。
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初値は63.5ドルで、初日の終値は58ドルとなり、売り出し価格を70%以上、上回りました。IPO時の時価総額は114億ドル(約1兆2300億円)です。
クラウドストライク(CRWD)のIPOには、引受け幹事として「ゴールドマンサックス」、「JPモルガン」、「BofA Merrill Lynch」「Barcleys」などのウォール街の大手投資銀行がこぞって参加しています。
<出典: クラウドストライク(CRWD)売出目論見書>
「IPOの主幹事や参加している投資銀行がどこか」を見る事は、その銘柄への投資が「良いディールなのかどうか」を判断する為の1つの材料になります。主幹事証券を見る事で、一流の金融プロフェッショナル集団に達によるデューデリジェンスをクリアし、「是非とも主幹事を引き受けたい」と言わせるだけの魅力があったという事実が確認できます。主幹事証券を見るだけでも、クラウドストライク(CRWD)は超優良案件である事が分かります。
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クラウドストライクの強み:何を解決するのか?
クラウドストライクの強みや優位性は何でしょうか?そもそも何を解決してくれるのでしょうか?
クラウドストライクの強みは大きく2つあると考えています。
- クラウドベースでエンドポイントセキュリティを実現
- サブスクリプションモデルを採用
- 戦略的パートナーシップによるカバレッジ拡大
順番に見ていきましょう。
クラウドストライクの強み①:クラウドベースでエンドポイントセキュリティを実現
クラウドストライクの強み1つ目は、クラウドベースでエンドポイントセキュリティを実現している点です。
今までは会社でPCを使って仕事をする事が常識の世の中でした。だから、社内でウイルス対策ソフトやVPNといったファイヤーウォールを設定してセキュリティの安全性を担保してくればOKという考えでセキュリティ対策がなされてきました。
しかし、スマホやPCを始め、あらゆるものがインターネットに繋がるIoT時代に突入しており、クラウド化が当たり前の世界に変わりつつあります。
さらに、2020年は新型コロナウイルスのパンデミックにより、人々に働き方やライフスタイルが劇的に変わり、今までの日常や常識が壊されました。出社して働く事が当たり前でなくなり、コミュニケーションのあり方もZOOMやGoogle Meetを使ったテレビ会議を使用する、いわゆるリモートワークが主流になりつつあります。
働き方そのものはリモートワークに切り替えられても、働く際に利用するPCやスマホのエンドポイントデバイスのセキュリティ対策も万全にする必要があります。
しかし、従来のファイヤーウォールのような対策の場合、セキュリティインフラを最新バージョンにアップデートする為には都度、ソフトウェアをバージョンアップする必要が出てくる為、完全なリモートワークを実現できない企業も多いのが現状。
新型コロナウイルスは、オンライン化・クラウド化を一気に加速させる出来事の象徴でしたが、スマホやPC、IoT機器などのエンドポイントデバイスのセキュリティをクラウド上で担保するインフラの整備はあまり進められていませんでした。
クラウドストライク(CRWD)が提供するFALCONプラットフォームは、スマートフォンやIoT機器、PCなどのデバイスがインターネットに常時接続されている事を前提に設計され、クラウド上でセキュリティのアップデートを行い、安全性を提供てきるようにデザインされています。
クラウドストライク(CRWD)のレポートのよれば、「攻撃者が侵入した場合、1 時間で対処しないと攻撃者が組織内部まで侵入し、重要な情報を搾取されてしまう可能性がある」為、そうした事象に対応する為のルール、指標として、「1分でウイルスを検知し、10分で解析し、60分で対処する」事を徹底しているようです。
クラウドストライクの強み②:サブスクリプションのビジネスモデル
クラウドストライクは強み2つ目は、サブスクリプション型のビジネスモデルを採用している点です。
いわゆるSaaS(Software As A Service)です。
SaaSの特徴は下記の記事に纏めているので割愛しますが、毎月定額の低コストでサービス利用が可能な為、サービスを利用するまでの心理的ハードルが低く、また収益見通しがしやすいビジネスモデルです。
>>>SaaS銘柄が席捲中!今さら聞けないSaaSとサブスクリプション~米国株の代表銘柄も紹介します~
SaaSとかサブスクリプションって、何となく聞いた事あるけど、あまり詳しく知らないな。 SaaSとサブスクリプションの違いって何? SaaS銘柄に興味があるんだけど、代表的なSaaS銘柄を知りたい […]
実際に、クラウドストライク(CRWD)は「いかにサブスクリプションベースで顧客を獲得できるかどうか」を、サービスの市場浸透度合いやビジネスの成長スピードなどを推し量る為の1つの指標にしています。
クラウドベースでエンドポイントセキュリティを実現できる技術を持つ企業は限られている事に加え、サブスクリプションモデルでサービスを提供しているので、コスト面でも利用者側の導入ハードルが低く、事業規模を問わず、どんな企業でも導入可能な点は大きな強みです。
クラウドストライクの強み③: 戦略的パートナーシップによるカバレッジ拡大
クラウドストライクの強み3つ目は、 戦略的パートナーシップによるカバレッジ拡大です。
クラウドストライク(CRWD)は、他社との提携により自社のビジネスエリアを戦略的に拡大させる事に成功しています。
2021年に上半期時点で既に以下の4社と戦略的パートナーシップを締結。
- Humio
- Earnest&Youg
- Google Cloud
- Zscaler
例えば、2021年3月5日付で買収したHumio社は高性能なクラウドログマネジメントとオブザーバビリティ技術のリーディングプロバイダーですが、Humio社買収により、クラウドストライク(CRWD)の顧客カバレッジ及びTAMの拡大が見込まれています。
また、例えば、Earnest&Youg社との提携ではEYのリソースを活用してクラウドストライクの提供するサービスのサブスクリプション売上促進を可能にしています。
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他社の強みを取り入れ、自社の強みと融合させる事でレバレッジをかけて事業領域を効率的に拡大させる上手さは中長期的なビジネス発展において、大きな強みになります。
クラウドストライクのような優良企業は米国にはゴロゴロあります。
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クラウドストライク(CRWD)の決算:2021年第3四半期
クラウドストライク(CRWD)の決算事情をみてみましょう。
クラウドストライク(CRWD)の2021年第3四半期決算は2020年12月2日に発表され、結果は文句なしの好決算でした。
繰り返しになりますが、クラウドストライク(CRWD)は上場後、一度も決算をミスしておらず、ズーム(ZM)のようにパーフェクト決算を出し続けている数少ない一握りの企業で、記録を更新し続けています。
クラウドストライク(CRWD)の2021年第3四半期決算結果とKPIとしている重要指標の状況を確認していきましょう。
- 決算結果とガイダンス
- ARR(Anual Recurring Revenue)
- 顧客維持率
- 顧客数
1つずつ見ていきましょう。
クラウドストライク(CRWD)の決算結果①: 2021年第3四半期決算結果とガイダンス
クラウドストライク(CRWD)の決算結果の最重要事項である売上高とEPSをを見てみましょう。
第3四半期 | 予想 | 結果 |
EPS | $0.0022 | $0.08 |
売上 | $213 | $232M |
いずれもコンセンサス予想を上回る結果となっています。
続いて、2020年Q4および通年のガイダンスをみてみます。
売上 | EPS | |
2021年第4四半期 | $245.5 – $250.5 M | $0.08 – $0.09 |
2021年通年 | $855.0 – $860.0 M | $0.21 – $0.22 |
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続いて、重要指標の状況について確認していきましょう。
クラウドストライク(CRWD)の決算結果②:2021年第3四半期のARR
クラウドストライク(CRWD)は、サブスクリプションベースにおける新規顧客の獲得と既存顧客維持による事業の成長度合いを推し量る重要な指標としてARR(Anual Recurring Revenue)を用いています。
そんなクラウドストライク(CRWD)の2020年第3四半期における年間リピート売上高(ARR)は年率換算5.02億ドルを記録しています。
前年同期である2019年第3四半期のARRは$2.54億ドルだった為、1年間で約2.5倍近く伸びている事が分かります。
さらに、1年後の2021年第3四半期は9.07億ドルと、+81%のARR成長率を見込んでいます。
クラウドストライク(CRWD)の決算③:2021年第3四半期の顧客維持率
クラウドストライク(CRWD)は、既存顧客のサブスクリプション収入増と拡大を重視しており、そのパフォーマンスを推し量る指標として顧客維持率(Dollar-Based Retention-Rate)をKPIにしています。
2016年から顧客維持率は一貫して100%を超えていますが、2020年第4四半期時点で124%を記録しています。
基準値となる120%は2018年第3四半期から2年連続で維持できています。
クラウドストライク(CRWD)の決算④:2021年第3四半期の顧客数
クラウドストライク(CRWD)は顧客維持率を高く維持しつつ、新規顧客も着実に伸ばしています。
その証拠に顧客数は年々増加しており、2020年第3四半期時点での課金顧客数は8416、+84%の成長率を記録しています。
「フォーチュン100」の大企業のうち49社、トップ20行の銀行のうち11行、トップのグローバル企業100社のうち、40社が含まれています。
2020年11月下旬には、AWS(Amazon Web Service)のファイヤーウォールとクラウドストライク(CRWD)のサービスを統合したというニュースもあり、非常にSolidなビジネスを行っています。
CrowdStrike announces a new integration with AWS Network Firewall so customers can streamline IR and simplify operations. Read this blog post to learn more, and join us at AWS re:Invent 2020. https://t.co/MfBf13OGWQ via @jananinag #reInvent pic.twitter.com/QpA2ob2HlS
— CrowdStrike (@CrowdStrike) November 18, 2020
クラウドストライクのようなグロース株投資を行う場合、四半期毎の決算内容の確認が重要になります。
事前に決算日を把握しておきましょう。
>>>【米国株】決算日の調べ方とおすすめ方法を画像付きで詳しく解説
米国株の決算日の調べ方を知りたいな 米国株の決算日はどうやって調べるのが簡単で早いの? そんな疑問に答えます。 【想定読者】 株式投資初心[…]
クラウドストライク(CRWD)の決算後の株価推移: 2021年第3四半期
クラウドストライク(CRWD)の株価推移をみてみましょう。
下記は2020年1月から12月までのチャートです。
新型コロナウイルスのパンデミックにより米国株全体が大幅下落した3月以降は、右肩上がりにキレイに推移している事が分かります。最安値と最高値を比較すると、約5倍近く上昇しています。
第2四半期決算後は冴えない動きが続きましたが、クラウドストライク(CRWD)の株価は第3四半期決算後に大きく上昇しました。
下記ツイートを見て頂くとクラウドストライク(CRWD)の決算後の一連の株価推移が分かります。
https://twitter.com/twin_papariman/statuses/1341354021370511362?s=20
第3四半期決算翌日の株価はプレマーケットから$160を超えて始まりました。
同時期に好決算を発表したものの、売り込まれたズーム(ZM)とは対照的に力強さを見せていたのが印象的でした。ズーム(ZM)の株価の動きを見て、同じSaaS銘柄のクラウドストライク(CRWD)株を手放した投資家も多かった模様です。
クラウドストライク(CRWD)は、コロナ特需を受けた銘柄の1つではありますが、CRMのセールスフォースや人事システムのワークデイなどのようにクラウドベースのサービスへの切り替えがトレンドになっている事からも、エンドポイントセキュリティニーズは、オンライン・オフライン関係なく、今後も継続的なニーズがあると考えられます。
好決算が続く限りは、個人的にはBuy&HOLDで握力強く中長期的に持っていたい銘柄の1つです。
クラウドストライク(CRWD)が気になるけど、いきなり大きな資金を投じたくないという人は、スマホだけで1,000円から投資ができるPayPay証券がオススメです。
>>>【PayPay証券】オススメな人と特徴を分かりやすく解説~投資の入り口に最適なスマホ証券~
米国では、スマホ1台で完結できるロビンフッドアプリが爆発的な人気となり、株式投資ブームが起こっています。 そんな中、日本国内でもスマホ1台で完結できる注目の金融サービスが登場しています。 […]
クラウドストライク(CRWD) の強みと2021年第3四半期決算結果 ~素人でも凄さが分かる優良銘柄の特徴を解説~:まとめ
クラウドストライクの強みから、最新の決算と決算後の株価推移について解説してきました。
簡単に振り返っていきましょう。
クラウドストライク(CRWD)は、マカフィーでCTOを務めたジョージ・カーツが2011年に設立し、2019年6月にナスダックに上場したエンドポイントセキュリティプラットフォ
クラウドストライクの強みや凄さは以下の2つ。
- クラウドベースでエンドポイントセキュリティを実現
- サブスクリプションモデルを採用
クラウドストライク(CRWD)の提供するサービスは、
しかも、サブスクリプションモデルを採用している為、
12月に発表された2021年第3四半期決算も文句なしの好決算
2020年、
上場以降、
また、クラウドストライク(CRWD)は、書籍「2025年を制覇する破壊的企業」にも出てきます。クラウドストライク(CRWD)が「どのように未来を変えるのか」を具体的にイメージできるので、気になる方は一読をオススメします。
>>>【2025年の未来を覗く】2025年を制覇する破壊的企業を読むと5年後が見えてくる
本記事では、サラリーマンでもあり米国株投資を実践している私が書籍「2025年を制覇する破壊的企業」を読んで、個人的に重要だと思った内容を纏めています。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.Mosh[…]
クラウドストライク(CRWD)の2021年Q4/通年決算の結果については、下記の記事に詳しく纏めています。
>>>クラウドストライク(CRWD) 2021年Q4/通年決算~大型顧客獲得と買収を発表!!~
クラウドストライク(CRWD)の2021年Q4決算発表はいつあったの? クラウドストライク(CRWD)の2021年Q4決算結果は? クラウドストライク(CRWD)の2021年Q4決算前後の株価の動きは? […]
以上、クラウドストライク(CRWD) の強みと2021年第3四半期決算結果 ~素人でも凄さが分かる優良銘柄の特徴を解説~でした!!