- 量子コンピュータ関連企業を纏めて購入できるETFってあるの?
- 量子コンピュータETFの構成銘柄は?どんな企業が組み入れられてるの?
- 量子コンピュータETFはSBIや楽天などの証券会社で買える?
そんな疑問に答えます。
次世代コンピュータと呼ばれている「量子コンピュータ」。
今は「メタバース」や「NFT」ほど注目度は高くありませんが、水面下で盛り上がりを見せている次世代メガトレンドのダークホース。
その証拠にマッキンゼーのレポートによると、量子コンピュータへの投資金額が2015年から爆発的に加速しているようです。
<出典:Mackinsey Digital>
2021年には量子コンピュータのスタートアップ企業への投資発表額は17億ドルを超え、2020年の2倍以上となっており、量子コンピュータの商用化や商業化が進むにつれて、民間資金が大幅に増加することが予想されています。
そんな人にオススメなのが「量子コンピュータ」関連銘柄を纏めて購入できるETF「QTUM(Defiance Quantum ETF)」です。
本記事では、「量子コンピュータETF「QTUM」の特徴や構成銘柄」、量子コンピュータETF「QTUM」の株価推移や購入できる証券会社について紹介します。
早速見ていきましょう。
量子コンピュータETF「QTUM」とは?
<出典: Defiance>
量子コンピュータETF「QTUM」とは何でしょうか?
量子コンピュータETF「QTUM」の特徴を簡単に纏めると下記の通り。
ティッカー | QTUM |
上場日 | 2021年9月4日 |
取引所 | NYSE |
構成銘柄数 | 71 |
経費率 | 0.4% |
量子コンピュータETFであるQTUM(Defiance Quantum ETF)は2018年9月に上場し、量子コンピュータ事業に関連する半導体やソフトウェア企業を中心に、70の個別銘柄で構成されています。
QTUMは、以下のように何らかの形で量子コンピュータに関わっている企業に分散投資されています。
- 量子コンピュータに使用されるシステムを開発する企業
- 量子コンピュータの材料を研究開発する企業
- コンピュータハードウェア関連企業
- データ接続ソリューション関連企業
- コンピュータ冷却装置関連企業
- 機械学習で使用するビッグデータ特化した企業
ただ、ぶっちゃけ、量子コンピュータ事業をメインストリームにした企業は多くはないので、実際のところ、QTUMはAIや機械学習、半導体などいわゆるテクノロジー銘柄に分散されています。(構成銘柄は後述します)
仮に量子コンピュータが事業として軌道に乗らなかった場合のリスクヘッジがされているので、「量子コンピュータが広く商業化される前に早期参入したい」でも「リスクヘッジ」したいという人にはおススメのETFです。
量子コンピュータETF「QTUM」を運用するDefiance社の特徴
<出典: Defiance>
量子コンピュータETF「QTUM」を運用するDefiance社の特徴を見ていきましょう。
Defiance社は、2018年に創業したETF運用会社で、破壊的イノベーションをリードするダイナミックなサブセクターに投資をするETFを運用、提供しています。
キャシーウッド率いるARK社みたいなイメージです
CEOであるMatthew Bielski(ビエルスキー)は、ProShares、BlackRockなどでETFのポートフォリオアナリストとして活躍したのちにDirexionで上級副社長を務めた経歴の持ち主です。
そんなDefiance社は、今回紹介している量子コンピュータETF「QTUM」も含め今後のメガトレンドを形成していきそうな分野のETFを8つ提供しています。
ETF名 | 正式名称 |
FIVG | The First 5G ETF |
QTUM | The Next Generation of Computing |
SPAK | The first SPAC ETF |
HDRO | Next Gen Hydrogen ETF |
PSY | Psychedelics ETF |
CRUZ | Travel ETF: The Defiance Hotel, Airline, and Cruise ETF |
BIGY | The Big Data ETF |
2021年12月には、NFT関連ビジネスを展開する企業に特化したETF「NFTZ(Defiance Digital Revolution ETF)」を上場したことで、注目を浴びています。
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量子コンピュータETF「QTUM」の構成銘柄は?
<出典: Defiance>
量子コンピュータETF「QTUM」の構成銘柄について見ていきましょう。
2022年2月1日時点での量子コンピュータETF「QTUM」の構成比率の高い上位20銘柄の企業をみていきましょう。
ティッカー | 企業名 | 比率 | 時価総額($) |
KPN NA | KON KPN NV | 1.92% | 3124026.98 |
ORAN | ORANGE | 1.88% | 3061861.44 |
LMT | LOCKHEED MARTIN CORP | 1.85% | 3005101.15 |
TDC | TERADATA CORP DEL | 1.81% | 2949022.86 |
AIR FP | AIRBUS GROUP SE | 1.77% | 2888177.37 |
RTX | RAYTHEON TECHNOLOGIES CORP | 1.75% | 2849716.24 |
HPE | HEWLETT PACKARD ENTERPRISE CO COM | 1.75% | 2856386.8 |
NOC | NORTHROP GRUMMAN CORP | 1.74% | 2837567.92 |
IBM | INTERNATIONAL BUSINESS MACHS COM | 1.71% | 2790736.08 |
BIDU | BAIDU INC | 1.71% | 2790798.72 |
MU | MICRON TECHNOLOGY INC | 1.66% | 2699801.28 |
2454 TT | MEDIATEK INC | 1.65% | 2684455.3 |
9432 JP | NIPPON TEL&TEL CP | 1.64% | 2677318.78 |
2357 TT | ASUSTEK COMPUTER | 1.61% | 2626366.92 |
TSM | TAIWAN SEMICONDUCTOR MFG LTD SPONSORED ADS | 1.58% | 2570373.41 |
BABA | ALIBABA GROUP HLDG LTD | 1.55% | 2528741.25 |
6701 JP | NEC CORP | 1.52% | 2478943.73 |
6503 JP | MITSUBISHI ELEC CP | 1.52% | 2477490.94 |
6502 JP | TOSHIBA CORP | 1.52% | 2467495.69 |
SPLK | SPLUNK INC | 1.52% | 2480744.64 |
<出典:Defiance社 2022年2月1日時点の構成銘柄を上位順に並べ替えたもの>
IBM、台湾セミコンダクター、バイドウあたりは聞いた事がありますが、上位10銘柄はあまり馴染みのない企業ばかりなので、正直、ティッカーと企業名を見ただけではよく分かりませんw
なので、QTUMが「どんなセクターに投資をしているのか」、セクター投資の割合を確認してみましょう。
サブセクター | 構成比率 |
Quantum Computing Technology | 39.19% |
Machine Learning Services | 21.42% |
AI Chips | 16.51% |
GPU & Other Hardware | 12.85% |
Big Data & Cloud Computing | 8.60% |
Quantim Computing Equip | 1.43% |
<出典:Defiance社>
量子コンピュータ技術、機械学習、AI、ビックデータやクラウドコンピューティングなど、次世代テクノロジーを手掛ける企業に幅広く投資されている事が分かります。
QTUMの組み入れ銘柄は6か月に一度リバランスされますが、上位20銘柄の中に、東芝やNECなどの日本企業もポートフォリオに組み込まれているのも面白いですね。
量子コンピュータETF「QTUM」のパフォーマンスは?
量子コンピュータETF「QTUM」のパフォーマンスとして、上場後の株価推移をみてみましょう。
量子コンピュータETF「QTUM」株価チャートは下記の通りです。
量子コンピュータ分野への期待感の高さからか、QTUMは2018年9月に上場して以降、月足で見ると右肩上がりで推移している事が分かります。
2020年、2021年のリターンは30%を超えていて、かなりのハイパフォーマンスです。
2020 | 2021 | 3 years | |
Total Return (%) | 42.01% | 35.27% | 31.38% |
<出典:Defiance社>
まだ商業化されていない段階でこれだけのリターンが出ているので、世間的な認知度や注目度がさらに高まり、商業化が進めばかなりの期待ができるETFです。
量子コンピュータETF「QTUM」が購入可能な証券会社は?
量子コンピュータETF「QTUM」が購入可能な証券会社はどこなのでしょうか?
ただ、「IG証券」では量子コンピュータETF「The Next Generation Quantum Computing ETF」の取り扱いがあります。
IG証券って初めて聞く名前だけでど実際どうなの?
IG証券は、日本ではあまり聞いた事がないかもしれませんが、
- ロンドンに本拠地を構える世界的に有名な金融グループであるIGグループが親会社
- IGグループは45年以上の歴史を持ち、世界で31万人以上のユーザーがいて、ロンドン証券取引所に上場
- IG証券では破壊的イノベーションETFを提供しているARK INVESTMENT社のETF(ARKK/ARKF/ARKX等)の取扱いあり
といった特徴があり、世界的に有名で国内大手証券会社では取り扱っていない銘柄を豊富に取り扱っています。
量子コンピュータETF「QTUM」もそのうちの1つ。
資金調達金額が爆発的に増えている量子コンピュータ分野に先乗りする為に量子コンピュータETF「QTUM」を購入したい方は、口座開設を検討してみて下さい。
3分ほどで口座開設の申し込みが完了します。
量子コンピュータETF「QTUM」の特徴や構成銘柄について徹底解説~世界初の量子コンピュータETF~: まとめ
量子コンピュータETF「QTUM」の特徴や構成銘柄について徹底解説~世界初の量子コンピュータETF~というタイトルで紹介してきました。
簡単に振り返っていきましょう。
量子コンピュータETF「QTUM」は、Defiance社が提供している量子コンピュータ関連事業に携わる企業群により構成される世界初の量子コンピュータETF。
2018年9月に上場し、71銘柄が組み入れられています。
量子コンピュータETF「QTUM」は残念ながらSBIやマネックス、楽天証券など日本の大手証券会社での取り扱いはありませんが、IG証券なら購入が可能です。
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以上、量子コンピュータETF「QTUM」の特徴や構成銘柄について徹底解説~世界初の量子コンピュータETF~でした!!