【米国のIPO2020年優良銘柄】 グッドアールエックス(GDRX)の魅力

本記事では、米国で2020年にIPOされたグッドアールエックス(GDRX)について、私が調べた情報を備忘目的で記事に纏めています。

 

 

【想定読者】 株式投資初心者・米国株投資初心者・これから株式投資を検討している人

 

 

2020年11月に米国大統領選挙を控え、相場の地合いが悪くなり始めてきた9月にナスダックに上場したグッドアールエックス(GDRX)。

 

 

米国ではサービスレベルやコストセーブ効果の高さから根強い人気を誇り、IPO時点で既に黒字している極めて稀な企業が、錚々たる主幹事証券、ベンチャーキャピタルの後ろ盾を受けながら、満を持して上場しました。

 

 

本記事ではグッドアールエックス(GDRX)の魅力、IPO情報、直近の株価などについて詳しく解説します。

 

 

本記事を読む事で、なぜグッドアールエックス(GDRX)が注目されているのか、魅力的な投資対象であるのかを理解する事ができます。

 

 

グッドアールエックス(GDRX)の魅力【米国のIPO2020年優良銘柄】

グッドアールエックス(GDRX)とは?: 米国のIPO優良銘柄

グッドアールエックスロゴ

 

グッドアールエックス(GDRX)は、スマホアプリ上で処方箋薬価の比較検索が可能なプラットフォームと処方箋薬価のディスカウントクーポンを提供している会社です。

 

 

日本では、処方箋薬価の比較など考えた事もないので少しイメージが難しいのですが、米国の複雑な医療制度事情によって、同じ薬でも薬価は統一されておらず、薬局によって薬価は大幅に異なるという背景があります。

 

 

その為、グッドアールエックス(GDRX)が提供するサービスを利用する事で、消費者は同じ薬でも一番薬価の安い薬局をスマホの位置情報から確認し、最安値で薬を購入できるように為、米国内ユーザーに絶大な人気を得ています。

 

 

その証拠に、NPS(Net Promoter Score)は90というほぼ満点に近い評価を得ており、さらにグッドアールエックス(GDRX)が提供するアプリは、全米でダウンロード数No.1を記録し、アプリのユーザー評価も軒並み高く、ほぼ満点評価を得るという驚くべき数字をただき出しています。

 

 

イメージとしては、家具家電を購入する際に「価格.com」などで価格比較を行い、最安値で購入するような感覚に近いのかな、と思います。

 

 

全米に広がる70,000を超える薬局で利用可能なことから、2011年の創業以来、毎月の利用者数はうなぎ昇りで、2020年に入ってからは、毎月400万人以上がグッドアールエックス(GDRX)を利用しています。

 

 

グッドアールエックス(GDRX)の収入は、パートナーであるPBM(Pharmacy Benefit Manager)からの手数料収入がメインとなりますが、売上高の年率成長率は2016年以降、+57%となっており、さらに2019年から2020年の成長率は+48%と、勢いを維持したまま成長を継続しています。

 

 

さらに、IPO前の段階で既に黒字化を達成しいる極めて稀な存在で、「成長と収益確保」を確実に実現している指折りの企業です。

 

 

そんなグッドアールエックス(GDRX)は、2011年に元Yahoo、FBの社員らにより創立され、2020年9月にナスダックに上場を果たしました今後に大きな期待ができる米国のIPO優良銘柄の1つです。

 

 

ただ、グッドアールエックス(GDRX)はロックアップ期間があるので、ロックアップ解除後まで短期的には株価の値動きが重くなるかもしれません。

 

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それでは、具体的にグッドアールエックス(GDRX)のIPO情報を見ていきましょう。

 

グッドアールエックス(GDRX)のIPO情報: 米国のIPO優良銘柄

グッドアールエックス(GDRX)のIPO情報一覧は下記の通り。

 

IPO実施時期2020年9月23日
ティッカーシンボルGDRX
発行株数3,461万株
価格33ドル
引受け幹事モルガンスタンレー

ゴールドマンサックス

JPモルガン

バークレイズ

シティ

クレディスイス

 

グッドアールエックス(GDRX)は、2020年9月23日に米国のナスダック市場に上場。

 

 

レンジ$24~28に対して$33で値決めされましたが、IPO初日の終値は$50.5となり、一時は売り出し価格を57%上回りました。

 

 

グッドアールエックス(GDRX)のIPOには引受け幹事として、「モルガンスタンレー」、「ゴールドマンサックス」、「JPモルガン」ら超一流投資銀行が名を連ねています。

 

GDRX主幹事証券

<出典: GoodRX(GDRX)売出目論見書>

 

「IPOの主幹事や参加している投資銀行がどこか」を見る事は、その銘柄への投資が「良いディールなのかどうか」を判断する為の1つの材料になります。主幹事証券を見る事で、一流の金融プロフェッショナル集団に達によるデューデリジェンスをクリアし、「是非とも主幹事を引き受けたい」と言わせるだけの魅力があったという事実が確認できます。主幹事証券を見るだけでも、グッドアールエックス(GDRX)は超優良案件ディールである事が分かります。

 

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さらに出資者にはベンチャーキャピタルのシルバーレークが名を連ねていて、筋の良いパートナーがついている事も安心できます。

 

 

もっと詳しくグッドアールエックス(GDRX)の魅力を見ていきましょう。

 

グッドアールエックス(GDRX)の魅力: 米国のIPO優良銘柄

米国のIPO優良銘柄であるグッドアールエックス(GDRX)の魅力を4つ紹介していきます。

 

 

  1.  エンドユーザーの評判とリピート率の高さ
  2.  爆増しているユーザー数
  3.  既に黒字化。売上と利益の両輪が安定して成長
  4.  TAMは$800Bnと巨大市場

 

1つずつ見ていきましょう。

 

グッドアールエックス(GDRX)の魅力①: エンドユーザーの評判とリピート率の高さ

 

グッドアールエックス(GDRX)の魅力1つ目は、エンドユーザーの評判とリピート率の高さです。

 

 

ユーザーの利用満足度を示すNPS(Net Promoter Score)は90というほぼ満点に近い評価を受けています。

 

 

実際のグッドアールエックス(GDRX)のサービスを利用するシーンを見てみると、アメリカ全土の70,000を超える薬局にて利用可能で、毎月400万人以上のユーザーが利用し、高い満足度を得ている事については納得がいきます。

 

具体的にユーザーの利用シーンをみてみましょう。

 

  1. グッドアールエックス(GDRX)が提供するアプリ上で、該当する処方箋を入力すると、処方箋薬価が表示されます。
  2. 薬局毎に薬価が表示されるので、最も安くて現在地から近い薬局を選択する事ができます。
  3. 薬局でクーポンコードを提示すると、最大80%OFFで購入できるというサービスを受けられます。

 

GDRXスマホ操作

<出典: GoodRX(GDRX)の公式ホームページ>

 

個人的に驚いたのは、下記のように薬局によって本当に薬価にバラつき、しかも価格差が大きい点です。

 

GDRX薬価差地図

<出典: GoodRX(GDRX)の公式ホームページ>

 

グッドアールエックス(GDRX)のサービスを利用しなければ、$7.68で買える薬局が近くにあるのに、$45.37で購入してしまう可能性があると考えると恐ろしいですね。

 

 

ユーザーの無駄な出費を事前に回避でき、クーポンディスカウントも受けられるので、ユーザーメリットは絶大なので、グッドアールエックスを利用しない理由はありません。

 

 

その為、グッドアールエックス(GDRX)のリピート率は80%以上を記録しています。

 

 

また、GoodRXのアプリのダウンロード数は医療用アプリの中ではNo.1で、アプリケーションそのものも高く評価されています。

 

GDRXアプリ

<出典: GoodRX(GDRX)の公式ホームページ>

 

Apple Storeでは、平均評価4.8(5点満点中)、Google Play App Storeにおいても平均評価4.7(5点満点中)と高い評価を受けています。

 

ちなみに、医療テック系企業であるリボンゴヘルスも高いNPS評価を受けていますが、それでも64です。NPS90を始め、グッドアールエックス(GDRX)の顧客評価の高さが際立っていることが分かりますね。

 

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グッドアールエックス(GDRX)の魅力②: 爆増しているユーザー数

 

グッドアールエックス(GDRX)のサービスの利便性とユーザーのコストセーブ効果から、ユーザー数は爆増しています。

 

 

2011年の創立から2020年までのMonthy Active Consumer(利用者数)とユーザーの累積コストセーブ金額の推移を見てみましょう。

 

GDRXユーザー数推移とコストサービング推移

<出典: GoodRX(GDRX)売出目論見書>

 

毎月100万人が利用するのに5年かかっていたのに対し、2015年~2018年には2.5年で300万人に増加し、さらに2017年~2019年には、半分の期間(1.25年)で500万人までユーザー数を増やしている事が分かります。

 

 

ユーザー数増加に伴い、ユーザーのコスト節約金額も大きくなっており、2020年時点で累計約$20bのコストセーブを実現している事が分かります。この事からも「アクティブユーザー数」は非常に重要な指標となります。

 

 

さらに、新規ユーザー獲得の為にGoodRX GoldやKroger Savingsのローンチ(いずれもSubscriptionビジネス)、遠隔医療サービスを提供するheydoctor(オンライン診療)の買収などを行っています。

 

 

ユーザー数について、更にブレークダウンした数字を見ていきましょう。

 

GDRXユーザー数推移内訳

<出典: GoodRX(GDRX)売出目論見書の数字を基に筆者が作成>

 

2018年~2020年6月までの期間で、3ヶ月毎の平均ユーザー数の推移を見ると、右肩上がりで増加しているのが分かります。

 

 

2020年6月の落ち込みは気になるところですが、2020年の毎月のユーザー数の内訳を見れば原因は一時的である事が分かります。

 

GDRXユーザー数推移2020年

<出典: GoodRX(GDRX)売出目論見書の数字を基に筆者が作成>

 

2020年6月(4月~6月)のユーザー数は落ち込んでいますが、4月、5月に新型コロナの影響で外出ができなくなった事により一時的にユーザー数が落ち込んだ影響が、平均ユーザー数を下げているだけ。

 

 

7月にはしっかりとユーザー数が戻ってきている事が分かります。

 

グッドアールエックス(GDRX)の魅力③: 既に黒字化。売上と利益の両輪が安定して成長

 

グッドアールエックス(GDRX)は、IPO上場時点で、黒字化している極めて稀な企業の1つです。

 

 

グッドアールエックス(GDRX)の売り出し目論見書を見ると、2016年以降、利益(Net income)が安定して出ている事が分かります。

 

 

さらに、売上(Revenue)も利益(Net income)も毎年成長している事がみて取れます。

 

 

GDRXの売出目論見書の売上と利益

<出典: GoodRX(GDRX)売出目論見書>

 

 

グラフで示すと下記のような感じです。

 

GDRXの売上、営業利益、EBITDA、EBITDAマージン

<出典: GoodRX(GDRX)売出目論見書の数字を基に筆者が作成>

 

営業利益は減価償却費を勘案する為、設備投資の大小により影響を受けやすいので、減価償却費の影響を除外し、ざっくりとしたキャッシュベースの儲けが分かるEBITDAもキレイな右肩上がりです。

 

 

業界や業態は異なりますが、例えば、ほぼ同時期にIPOし、著名投資家ウォーレン・バフェットも投資したと話題になっているSnowflakeの売り出し目論見書(下記)を見ると、売上(Revenue)の倍近い赤字(Net loss、Operating Loss)を計上しています。

 

Snowflakeの売上と利益

<出典: Snowflake(SNOW)売出目論見書>

 

尚、グッドアールエックス(GDRX)の収入の柱となっているのは、PBM(Pharmacy Benefit Manager)からの手数料です。

 

 

グッドアールエックス(GDRX)が提供するプラットフォーム上で、利用者がクーポン(GoodRX Code)を提示し、薬局がクーポンコードを読取り処方した際に、PBMから数%の手数料をグッドアールエックス(GDRX)が受け取る仕組みになっています。

 

 

PBMが薬局に請求する手数料率が予め決まっており、その手数料率に準じて手数料が支払われるような契約をPBMと結んでいます。尚、最低手数料率は2019年、2020年上半期は7%に設定されており、中長期的に変更予定はないようです。

 

 

少し気になるのは、収入の源泉のほとんどがPBMに依存しているという点です。複雑な医療制度をもつアメリカ国内で今後どのような影響が出てくるかは未知数です。

 

グッドアールエックス(GDRX)の魅力④: TAMは$800Bnと巨大市場

 

グッドアールエックス(GDRX)が想定するTAM(Total Assressable Market)は、$800bnです。

 

GDRXのTAM

<出典: GoodRX(GDRX)売出目論見書>

 

TAMの内訳としては、現在のメインビジネス(潜在需要と合わせて)のマーケット$524Bnと、オンライン診断(Telehealth)$250が中心になる事を想定しています。

 

 

TAMの70%を占めるメインの処方薬市場は、2028年まで年率5.7%で成長する事が予測されています。

 

 

気になるのは、$250Bnのオンライン診療のマーケット市場規模の根拠です。

 

 

どうやら、マッキンゼーのレポートに基づいているようで、現在、年間8億人の医師が国内を飛び回り、約$1.25兆が外来診療や訪問診療にかかっているそうなのですが、そのうちの$250Bnはオンライン診療で解決可能という見通しをたてているようです。

 

 

また、新型コロナウイルスのパンデミックがオンライン診療の利用を加速しているとのコメントもありました。

 

 

2019年時点ではオンライン診療利用率は11%だったのに対し、2020年4月時点では46%に増加している事もあり、オンライン診療希望者も増加している事から、追い風になるとの見通しをたてています。

 

 

TAMの30%を占めるオンライン診療市場をどうやって切り開いていくのかは大きな課題になりそうです。

 

 

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 グッドアールエックス(GDRX)の魅力【米国のIPO2020年優良銘柄】:まとめ

 

グッドアールエックス(GDRX)の魅力について紹介してきました。

 

簡単に振り返っていきましょう。

 

米国の2020年IPO優良銘柄であるグッドアールエックス(GDRX)は、消費者が処方薬を最も安い価格で購入可能にする為の薬価比較検索サービスやディスカウントクーポンを発行するプラットフォームやサービスを提供している、消費者人気の高い企業。

 

そんなグッドアールエックス(GDRX)の魅力は主に4つ。

 

  1. エンドユーザーの評判とリピート率の高さ
  2. 爆増しているユーザー数
  3. 既に黒字化。売上と利益の両輪が安定して成長
  4. TAMは$800Bnと巨大市場

 

 

グッドアールエックス(GDRX)は、医療系アプリダウンロード数NO.1を獲得し、アプリの使いやすさはもちろん、実際のサービスへの満足度もNPS90という高い評価を受けていることから、リピート率は80%を超え、右肩上がりでエンドユーザー数を伸ばしています。

 

 

IPO前から黒字化を達成している極めて稀な企業で、売上も利益も着実に成長している堅実経営で、ユーザー評価や利用効果も高いことから、派手さはないものの、中長期的に期待ができる銘柄になるのではないでしょうか。

 

 

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以上、グッドアールエックス(GDRX)の魅力【米国のIPO2020年優良銘柄】 でした!!

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